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目次
書籍情報
ビジュアル
ロジスティクスがわかる
小野塚征志
株式会社ローランド・ベルガー パートナー。
サプライチェーンを中心に様々な戦略コンサルティングを展開。
日経BP
- 序章 物流の重要性
- 1 なぜ物流が注目されているのか?
- 2 物流とは何なのか?
- 3 物流が止まるとどうなるのか?
- 4 どうすれば物流を止まらなくできる?
- 5 物流はどう変わろうとしているのか?
- Coffee Break 1 物流とロジスティクス
- 第1章 物流の機能
- 6 物流の6つの機能
- 7 輸配送=モノを運ぶこと
- 8 トラック輸送 =最も使いやすい輸送手段
- 9 海上輸送 = 最も大量にモノを運べる輸送手段
- 10 鉄道輸送 = 最もエコにモノを運べる輸送手段
- 11 航空輸送 =最も早くモノを運べる輸送手段
- 12 保管=モノを適切な状態で置いておくこと 13 物流施設=輸配送と保管の基点
- 14 荷役=モノを運ぶときに必要な作業をすること
- 15 物流設備 = 荷役を省人化する機械
- 16 流通加工=モノを生産拠点以外で加工すること
- 17 包装=モノを適切な資材 容器などに収納すること
- 18 物流資材=保管・ 荷役 包装を効率化するツール
- 19 情報=物流の今や未来を最適化すること
- 20 物流管理システム=情報を効果的に活用するツール
- Coffee Breake 2 サプライチェーンマネジメント
- 第2章 物流の事業環境
- 21 物流を取り巻く事業者
- 22 物流市場と物流費
- 23 物流市場の概況
- 24 物流費の概況
- 25 日本の物流の特徴
- 26 物流と経済発展の関係性
- Coffee Break 3 物流 = 経済の血脈
- 第3章 物流会社
- 27 物流会社とは?
- 28 運送会社 1 輸送主体
- 29 運送会社 2 運送形態
- 30 運送会社 3 事業性
- 31 海運会社
- 32 鉄道会社
- 33 航空会社
- 34 倉庫会社
- 35 フルフィルメント事業者
- 36 ターミナルオペレーター
- 37 フォワーダー
- 38 マッチング事業者
- 39 3PL
- 40 日本を代表する物流会社
- 41 世界を代表する物流会社
- Coffee Break モーダルシフト
- 第4章 荷主企業・業界
- 42 荷主とは?
- 43 荷主業界とは?
- 44 自動車業界
- 45 家電業界
- 46 化学業界
- 47 建設業界
- 48 アパレル業界
- 49 食品 飲料業界
- 50 医薬品業界
- 51 小売業界
- 52 EC業界
- 53 荷主にとっての物流とは?
- Coffee Break 6 CLO (Chief Logistics Officer)
- 第5章 物流機械・システムメーカー
- 54 物流機械システムメーカーとは?
- 55 トラックメーカー
- 56 その他輸送機械メーカー
- 57 マテハン機器メーカー
- 58 ソフトウェアメーカー
- 59 システムインテグレーター
- 60 リース・レンタル事業者
- 61 デベロッパー
- 62 物流を支える事業の質的変化
- Coffee Break 6 物流政策
- 第6章 物流の最適化
- 63 物流の最適化とは? 1 適切な品質水準
- 64 物流の最適化とは? 2 生産性の最大化
- 65 物流の最適化に向けたアプローチ
- 66 見える化 1 収益の見える化
- 67 見える化 2 業務の見える化
- 68 見える化 3 真因の見える化
- 69 変革 1 物流戦略の策定
- 70 変革 2 戦略 現状に即した変革
- 71 変革 3 現場での変革
- 72 変革 4 垂直連携での変革
- 73 変革 5 水平連携での変革
- 74 仕組み化 1 PDCAサイクルの構築
- 75 仕組み化2 推進力の獲得・強化
- 76 マインドトランスフォーメーションの重要性
- Coffee Break 7 物流=最後の暗黒大陸
- 第7章 物流の未来
- 77 物流の未来とは?
- 78 フィジカルインターネット
- 79 サプライウェブ
- 80 自律輸送
- 81 ロボット
- 82 自動認識
- 83 需要予測
- 84 ダイナミックプライシング
- 85 カーボンニュートラル
- 86 貨客混載
- 87 D to C (Direct to Consumer)
- 88 リバースロジスティクス
- 89 リスクマネジメント
- 90 ロジスティクス革命
- Coffee Break 8 物流と人流
書籍紹介
物流は、現代社会における重要な経営課題の一つであり、特に人手不足や燃料費の高騰、そしてコロナ禍やウクライナ侵攻に伴うサプライチェーンの混乱などが背景にあります。この書籍では、これらの問題に対処するための最新の技術革新、例えば自動運転トラックや自動配送ロボットなどの導入がどのように物流を変えていくかについて詳細に触れています。
物流の未来をわかりやすく
コンサルタントとしての視点から、物流業界の現状だけでなく、未来を見据えた分析を行っています。書籍の強みは、単に現在の課題に囚われるのではなく、将来の展望も含めてビジュアルでわかりやすく表現している点です。これにより、物流に関する知識が乏しい人でも、全体像を把握しやすくなっています。
全体像をとらえるため
物流業界内部のバイアスに影響されない、率直な記述がなされており、業界外の人々にとっても非常に有益です。物流の基本から直近の課題まで、2020年代のロジスティクスがどのように進化しているのかを網羅的に解説しています。
物流業界で働く人、物流に関心のあるビジネスパーソン、あるいは物流に関連する新たなビジネスチャンスを探している方々にとって必読の一冊です。そのビジュアル化された内容は、読者に新たな視点を提供し、物流の重要性や可能性を深く理解する手助けとなります。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
自律輸送
自動運転トラックの実用化に向けた取り組みは着実に進んでいます。2024年6月には、スタートアップのT2が新東名高速道路での100km超の連続自動走行に成功しました。
中長期での計画は想定通りに進まないとはいえ、自動運転は遠い未来の話ではありません。
現在は保安要員を配備して、関東~関西の特定区間での自動走行を予定しています。今後2030年以降の普及期には、無人での自立走行と、関東~関西の全区間を夜間で運用をロードマップに組み込んでいるようです。
需要予測
受注や売上の実績と、SNSの投稿、天気や祝日、イベントの開催や広告の影響などを踏まえて、需要を予測できれば収益の拡大を期待できるでしょう。
AIはこういった無機質な情報を分析することに長けています。AIを搭載した需要予測システムの機能性が高まっていることを考えると、戦略的に活用することも検討すべきです。
また、ダイナミックプライシングを導入できるかもしれません。需要が小さい時は安くサービス料を設定し、需要が高い時は高くサービス料を設定することで、収益を最大化するのが理想となるでしょう。