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目次
書籍情報
ポケット版 株の鬼77則
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石井勝利
文化放送に就職し、政党機関紙の記者を23年務めた後、住宅、金融等の評論活動で独立。
明日香出版社
- Part1 新時代の相場の動き10則
- 不確実さが夢を呼ぶ
- 暴落こそ、買い時のチャンス
- 市場コンセンサスのハードルは高い
- 「不美人」に票が集まる
- 知ったら、相場が始まる
- 不祥事は、むしろチャンス
- 赤字でも株価が上がる
- 業績と株価は連動しないと心得る
- 爆騰に明日はない
- 株価目標は嘘である
- Part2 市場を動かす材料12則
- 市場は意図的に操作されているものと心得る
- 午前と午後の戦い方を変える
- 相場は寝ない
- 小型株と大型株の動きは全く別物と考える
- 個々の株価は日経平均に引きずられる
- 東京独歩安に泣くな
- サーキットブレイク発動に近寄るな
- 相場の裏に仕手筋を見分けよ
- ネットの「美味しい情報」に飛びつくな
- 東京市場は海外投資家がほとんどだ
- システム売買の癖を見抜く
- 板にバレバレ!AI売買の足跡
- Part3 売買タイミングの鬼8則
- 史上最悪の時こそ、出動せよ
- 「この世の終わり」で強気になれ
- 落ちるナイフを見届けた後に勝機あり
- 「閑散に売りなし」強気になるのがよい
- 出来高急増の下げはファンドの売り
- 理由なき暴落、実は正しい
- 機関投資家のポジション調整を拾う
- 相場抵抗力を感じて反発に向かう
- part4 テクニカルの鬼12則
- 底値のシグナルを探せ
- トレンドラインを読み切るべし
- 日足の陰陽線の癖を見抜け
- ゴールデンクロスは買いでなく、利益確定の時
- ネックライン抜けを逃すな
- ダブル底を確認して打って出よ
- 75日の移動平均線は乖離を見ろ
- 上ヒゲが出たら深追い禁物
- 高値の大陰線は逃げるが勝ち
- 上げの翌日は様子見だ
- チャートは必ず日足、週足で見る
- 高値更新は相場終局と考えよ
- part5 数字の鬼11則
- 企業業績は変化率にこそ注目すべし
- 赤字決算を甘く見るな
- 決算短信は行間を読め
- 配当利回りで判断するな
- 銘柄選択は絞って動
- 銘柄選択に優先順位を持つ
- 買った株は下がると思え
- 新興市場では業績より夢を追う
- ドミノ倒しにならない
- 夢が買われるが失望もある
- 情報の「網を持つ」株を買う
- part6 投資戦略の鬼17則
- 市場は時に間違うものである前提で考えよ
- 良いニュースでは動かない
- 常に、余裕資金を持て
- 同じ材料に集中するな
- 一度に売買を決めない
- 短期勝負を長期に変えない
- 急騰時は利益優先して、現金を増やす
- 安値狙いにナンピンなし
- 中長期のトレンドに従え
- 不透明な相場では売買しない
- 損切りルールを持てば全財産は失わない
- NYの激震で、即行動だ
- 元の動きが相場を動かす
- ユーロの経済を甘く見るな
- デフォルトのニュースを甘く見るな
- 原油の動きが株価を動かす
- 政局不安は相場の潮目の変わり
- Part7 株で負ける鬼7則
- 寄り天で慌て買いは愚の骨頂
- 慌てる損切りでテンバガーを手放す
- 株を持って午前0時をまたげない
- 投資スタンスを値動きで変更する
- 利息の付く金で株を買う
- 毎日、株売買しないと済まない相場依存症
- 損切りラインの展望を持たない
書籍紹介
石井勝利氏による株式投資の実践的な指南書です。石井氏は長年にわたる投資経験から得た知識を惜しみなくこの一冊に詰め込んでいます。
まずそのサイズ感からして特筆すべきでしょう。ポケット版という名前の通り、コンパクトで持ち運びに便利です。忙しいビジネスパーソンや、ちょっとした待ち時間に読み進めたい人には理想的なフォーマットです。
非常に実践的
株価チャートの鬼77則とセットで読むことで理解が深まるという点が強調されています。本書では、株価の動きだけでなく、マクロ的な視点からの投資戦略も紹介されています。教訓的な表現や具体的なチャートを用いた解説は、初心者から中級者まで幅広い読者層にとって有益です。
投資の助言
構造的には少し散漫な印象を受ける部分もあります。内容が豊富な反面、まとまりに欠けると感じる人もいるかもしれません。それでも、文章は読みやすく、自慢話に終始しない実用的で謙虚なスタンスが好感を持てます。特に、株の世界での成功と失敗の両方から得た経験を基にした助言は、読者に強い共感を呼びます。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
銘柄選択は絞って動く
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得意分野、知っている会社、興味のある会社に絞って、20社くらいの業績を追うくらいが限界ではないでしょうか。詳しい分野だからこそ業績の動向が掴みやすく、売り時なども見えるでしょう。このような習慣を持つと「勝ち癖」がついてきます。
「資産を1億にした」人たちは、失敗しないやり方は守り、運用実績を上げて、雪だるま式に資産を増やしています。ある人は、不人気の小型株を買い集めて株主として四季報に載っています。
ある程度増えれば、元金を省いても、運用資金は潤沢になります。投資に余裕がでてくると、好循環が生まれ、「勝てる投資のスタイル」が確立します。
慌てる損切り
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儲かる人は、自分の考え方に従い、下げ局面で買っています。考えていない人は、勢いのある上げ局面で購入してしまうでしょう。
買えば下がるトレードを繰り返してしまうのは勉強が足りないと思いましょう。銘柄の市場価値を調べて買っていれば、下がったとしても信じて株を持ち続けられます。
株で利益を得ようとするなら、長期の展望を持つことが大切です。時間をかけないと価値は増えません。売ってばかりいたら、損の山が増えるばかりです。株で勝つか負けるかは実に紙一重です。