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目次
書籍情報
暮らしの図鑑 ニューヨークの毎日
パワフルな街を自分らしく楽しむ工夫 × 基礎知識 × NYをもっと深めるモノ・コト20
島田安紀子
30歳で単身渡米後、30年以上ニューヨークに在住。
通訳、秘書、営業補佐、クレーム対応などの職種を経て、ミルクレープで有名な高級ケーキ店「Lady M」に就職。副社長からチーフ・カルチャー・オフィサーCCOまで務め上げ、2020年に独立。
2021年に「The Akiko Welness」を立ち上げ、ホリスティック・セラピストとして活躍中。
翔泳社
- はじめに
- PART1 パワフルな街を自分らしく楽しむ 前編
- 01 人生を決めた小さなローラースケートリンク
- 02 地下鉄のパフォーマンスがエネルギーの源 – 03 ドッグウォーカーという仕事
- 04 毎日どこかでにぎわうファーマーズマーケット
- 05 工事現場の覗き窓
- 06 英語ができなくても生きてゆける街
- 07 物価高でも頼れる 99 セントストア
- 08 出会いを広げるマッチングアプリ
- 09 困っている人をすぐ助ける習慣
- 10 癒やしのフラワーディストリクト
- 11 ニューヨーカーの朝食に欠かせないベーグル
- 12 変わりゆくドラッグストア事情
- 13 マンハッタンで楽しむ蛍の舞
- 14 信号を待ちきれず渡る 「ジェイウォーク」
- 15 マイボトルとお出かけ
- 16 老若男女、 みんな励むボランティア活動
- 17 食べきれない食事は遠慮なく 「お持ち帰り」
- 18 ゲイコミュニティに安心な街
- 19 タイムズスクエアのど真ん中で行う「夏至ヨガ」
- 20 暮らしに溶け込むセントラルパーク
- PART 2 ニューヨークの基礎知識
- ニューヨークの歴史
- ニューヨーク市の基本情報
- ニューヨーク市の5つの区
- ニューヨーク市のストリート (通り)の名前
- ニューヨーク市の交通
- 年間カレンダー:ニューヨークの祝日、 イベント&パレード
- ニューヨーク市の生活のいろは
- PART 3 パワフルな街を自分らしく楽しむ後編
- 21 エンドロールの余韻
- 22 憧れという魔法
- 23 レストランのグレードABC
- 24 公共のトイレ事情
- 25 街中の気軽なコミュニケーション
- 26 賞味期限とレシート
- 27 切実かつ戦略的な結婚
- 28 お互いの信仰を尊重すること
- 29 小さな生き物との出会い
- 30 週末は公園でピクニック
- 31 ニューヨークのピザがおいしい理由
- 32 見知らぬ人のくしゃみに 「God bless you!」
- 33 仕事も恋愛も、 好きなことに生涯現役
- 34 「自由」 を象徴するジャズ
- 35 ペットフレンドリーな社会
- 36 クリスマスツリーへの憧れ
- 37 ニューヨークの雨に教えてもらったこと
- PART4 NYをもっと深めるモノ・コト20
- 01 黄色いものたち
- 02 ボデガ
- 03 厳格に義務付けられた暖房の温度
- 04 アンバーアラート
- 05 ウォータータンク
- 06 個人が所有するパブリックスペース
- 07 長蛇の列
- 08 生誕100周年! ブルックリンの「サイクロン」
- 09 ニューヨーク・スニーカー物語
- 10 アパートの外階段
- 11 道の真ん中に鎮座する氷河時代の岩
- 12 移民の食事を支える老舗
- 13 街中のアート鑑賞
- 14 歴史に浸れるホテル
- 15 定番人気の商品たち
- 16 新たに誕生した人工の島とピーチ
- 17 ビールブルワリー
- 18 アートギャラリー
- 19 ヘストライアングル
- 20 サイレントディスコ
- おわりに
書籍紹介
ニューヨークでの生活を通じて見つけた日常の美しさや独特な文化を描いた一冊です。著者は、ニューヨークという巨大都市の中で見つけた小さな瞬間や風景を、豊かな視点と丁寧な観察力で描き出しています。
30年のニューヨーク生活から表現
読者は、島田さんの視点から、街角のカフェで過ごす午後や、公園での人々の姿、季節ごとのイベントや市場の賑わいなど、ニューヨークの日常を体験するかのようです。彼女の文章は、都市の喧騒と静寂、光と影を巧みに捉え、それらを美しいビジュアルとともに表現しています。
ページをめくるごとに、ニューヨークの多様性とその背後にある人々の物語が溢れ出します。そこには、移民の文化、芸術、アート、食事といった要素が織り交ざり、ニューヨークという都市が如何に多層的で魅力的な場所であるかを感じさせてくれます。
ニューヨークに興味があれば
ニューヨークに住む人々やその生活に興味を持つすべての人にとって、心温まる一冊です。島田安紀子の視線を通して、ニューヨークの本当の魅力を味わうことができます。この本を読むことで、読者はまるで自分もその街の一員であるかのような感覚を味わうことができるでしょう。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
英語ができなくても
地下鉄、バス、街中など、ニューヨークでは、日々たくさんの異なる言語が飛び交います。
チャイナタウンでは、アジア系の食材を売る大きなマーケットもあります。ここで働く人たちは英語をほとんど話しません。必要最低限の英語を駆使してメニューの説明をするレストランばかりです。
また、ヒスパニック系の住むウッドサイド駅周辺では、スペイン語のアナウンスが流れます。ニューヨーク市の案内表示も多言語で表示され、英語以外の母国語を使う人々はコミュニティ内でうまく助け合っています。
日本人がLとRの発音の違いを知らないといった、発音に関するコンプレックスを理解している人が多く、英語がうまく話せなくても生きていける環境がニューヨークにはあります。
移民を支える老舗
ニューヨークでは外食やデリバリーで食事を済ます文化があります。多忙だからというより、料理を楽しむといったことの方が強いように思います。
世界中から集まった移民の生活を支える文化が、次の世代へと伝えられてきたため、いまでも移民を支える老舗が数多く店舗をかまえています。
RUSS & DAUGHTERS
1914年の開店以来、4代にわたってマンハッタンのローアーイーストサイドでユダヤ人の食べ物を提供しています。ニューヨークの草分け的な存在となっているようです。
定番のベーグル&スモークサーモンのサンドイッチは、クリームチーズや肉、オニオン、などパーツを組み合わせて自分のオリジナルをつくることができます。
VENIERO’S PASTICCERIA & CAFFE
1894年創業のイタリアンケーキ店です。レトロな雰囲気を感じさせる内装のカフェです。様々な種類のケーキが楽しめます。