※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
目次
書籍情報
図解 50歳からでも間に合うかんたん資産運用術
岡崎充輝
ファイナンシャルプランナー
株式会社ヘルプライフオカヤ代表取締役
一般社団法人ライフプランアドバイザー協会代表理事
彩図社
- はじめに 資産運用を迷っている方へ
- 1章 50代に資産運用は必要か
- 「老後が不安」という病気
- 国も資産運用を勧めているが…
- 資産運用には「リスク」がある
- それでも資産運用はするべき
- 2章 成功するための資産運用の基本
- 資産運用で失敗する人の共通点
- 資産運用はギャンブルなのか?
- 資産運用とは「複利」を活用すること
- 「リスク」とは何か?
- 長期で投資することで安定する
- 分散投資①地域を分散すると安定する
- 分散投資②商品を分散すると安定する
- 分散投資③時間を分散すると安定する
- どんなもので資産運用をする?
- 投資信託による資産運用
- 投資信託の資産クラス
- 投資信託を選ぶときに重要な運用方法と手数料
- 自分以外の力を頼っていい
- 3章 「老後」の解像度を高めてゴールを設定しよう
- 何事もまずはゴールを決めてから
- 自分がもらえる年金額を確認してみよう
- 定年前と定年後の生活費は変わらない
- 将来のお金の計画をしてみよう
- 運用目標を考える
- 4章 50代からの資産運用戦略
- 精度と商品の違いをはっきりさせる
- 儲かっても税金を払わなくていいNISA
- 新NISAはメリットだらけ
- NISAのデメリット
- NISAをこれから始める人はどうすればいい?
- iDeCoって何?
- iDeCoのメリット
- iDeCoのデメリット
- iDeCoはどう利用すればいい?
- どんな「商品」で運用すればいい?
- おわりに 人生100年の時代のために
書籍紹介
50歳を過ぎても資産運用を始めることが遅くないことを示しています。多くの人は、年齢を理由に投資や資産運用を諦めてしまいがちですが、この本はそうした誤解を解きほぐします。資産運用の基本から具体的な戦略まで、初心者でも理解しやすいように図解を用いて説明されているのが特徴です。
正しい運用目標を立てる
岡崎充輝氏は、地元の商工会で中小企業の経理指導や経営指導を手掛ける一方、独学でファイナンシャルプランナーの資格を取得した経験豊富なプロフェッショナルです。彼の知識と経験が詰まったこの書籍は、年金や保険、税金といった日常的な金銭管理から、投資信託や株式などへの投資方法まで幅広くカバーしています。
特に印象的なのは、本書が「姿勢」と「戦略」の重要性を強調している点です。年齢よりも、資産運用に対する正しい理解と適切な目標設定が成功の鍵であると説いています。また、現在の経済状況やインフレの影響を考慮した実用的アドバイスも提供されています。
図と数字でわかる
50歳以上の方だけでなく、資産運用の基礎を学びたいすべての人にとって有益な一冊です。具体的な数字を用いた事例や、シンプルでわかりやすい図解が、読者に自信を持って資産運用を始めるための動機付けを与えてくれます。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
資産運用はするべき
日本は人口が減少しています。経済が発展しにくくなっているのが現状です。ここ10年の貿易収支は赤字であり、貿易立国ではないため世界的に貧しい国の人たちが来日しやすくなっています。
日本から外国に流れて海外の人が通貨を手にしやすい環境があるうちは、世界の人々の円の評価が下がっていくでしょう。
この状態が続くことが予想されているので、「円安」になっていくと見通しされるのが普通ではないでしょうか。そういう為替リスクといったものを配慮し、私たちの資産が目減りすることがないように対策をしなければなりません。このリスクに対して、すぐに始められるのが資産運用です。
老後の生活費は変わらない
60~64歳までの生活費は月30万3485円という国の家計調査は算出しています。75~79歳の定年後も月22万3075円と高額です。働いている低所得者層よりも良い生活をしています。
あくまでも国の家計調査のデータを参考にするのならば、老後だからといって生活レベルを下げることができないのがわかります。
老後は夫婦2人だから節約しながら生活しようと考えていても、実際には生活レベル下げません。
平均寿命から生活費を逆算してみる
平均寿命から考えれば、83歳までは生きる確率が高いということになっています。
年金の予想額を夫婦それぞれで計算してみましょう。受け取れる金額に衝撃を受けないように考えておくことが必要です。
現行の年金額80%に65歳からの平均寿命を賭けて、生涯年収を計算します。住宅ローン、リフォーム費用、車のメンテナンス費、税金と生活費を加えて不足金額を確認するといった内容です。
この不足金額分を運用成績で賄っていこうと考えるのが、50代からの資産運用となっています。今あるまとまったお金を投資することや、定年までに積み立てて資産を増やしていくことが考えられます。
有名な投資信託の商品では、4%以上の運用利回りが期待できますが、不況のときも当然ありますので、4%がそのまま利益になることは少ないでしょう。年間の利回り1~3%で考えるのが普通だと思います。
利回りから考えれば、かなりの金額を投資しなければならないと気負うかもしれません。しかし、老後の生活の不足分だけを補うのであれば、地に足のついた運用をすれば目標が達成できるでしょう。