アドラー心理学を実践してみた/著者:小泉健一

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書籍情報

タイトル

今さらだけど、アドラー心理学を実践してみたらすごかった!

発刊 2024年1月31日

ISBN 978-4-8047-6425-2

総ページ数 219p

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出版社リンク 大和出版

著者

小泉健一

仕事も私生活も楽しく過ごしていたが、30歳という節目に近づき本気でやりたいことを考えた。10年以上の営業マンから悩みを聞くカウンセリングやアドラー心理学に目覚めた。

出版

大和出版

もくじ

  • はじめに あなたも、今の人生、思いきり好転させてみませんか?
  • プロローグ アドラー心理学でこんなにも人生が変わるなんて!
    • あるとき、ただの単調な日々に変化が訪れた
      • 仕事以外の「やりがい」がほしかった
      • コーチングとアドラー心理学は、つながっている
      • これといった「強み」がなかった私
  • 第1章 そもそもアドラー心理学って何? すべての悩みを解決する、この理論の全貌
    • アドラー心理学は、こんなふうにできている
      • 目的論 すべての思考・感情・行動には目的がある
      • 自己決定性(主体論) 人生は自分で決められる
      • 全体論 心と体はつながっている
      • 対人関係論 すべての悩みは他者との関係から生まれる
      • 認知論(仮想論) 自分のものさしで物事を見ている
    • 良好な人間関係を作るための3つのコツ
      • 勇気づけ 困難は勇気で乗り越える
      • 課題の分離 自分の問題と相手の問題をわけて考える
      • 共同体感覚 コミュニティの中で生きる
  • 第2章 本当にやりたいことって、何だろう? 「自分軸発見」の1ヶ月目
    • 「何かで人生を変えたい」という気持ちが沸き起こった
      • 始めて気づいた自分の本音
      • コーチングってなんだろう?
      • 「課題の分離」に衝撃を受ける
      • 自分のことを後回しにしない
      • かつては自分の意見に蓋をしていた
      • 大事なのは「ビリーフ」を見つけること
    • 自分の世界の見方を知る
      • 「自分の解釈」に気づくための2つの質問と3つのアクション
    • COLUMN 「アサ―ション」で気持ちを伝える
  • 第3章 やりたいことをやるって、どういうこと?
    • 「主体性のない生き方」だったことに気づく
      • 「人生の主人公は自分」とは?
      • 自分で自分のことを決める
      • そこに意思はある?
      • ライフスタイル(性格)を考え直す
      • やりたいことをやりはじめる
    • 自由でいたい。でもどうすればいい?
      • 始めて劣等感と向き合う
      • 目標は柔軟に考えていい
      • 「月5万円」「クライアント5人」は本当に大事?
      • ポイントはコントロールできることも加えること
    • COLUMN 「引き寄せの法則」で願いを叶える
  • 第4章 人付き合いで、こんなに疲れてしまうのはなぜ? 「人間関係改革」の4~6ヵ月目
    • 次第に周りに人までも変わっていった
      • 類は友を呼ぶ
      • 悩みはすべて人間関係にある
      • 何気なく発する言葉を変える
      • 付き合う人は自分で選ぶ
      • どうしても嫌な人がいるとき
      • 嫌な人との関係を断ち切れないとき
    • なぜ、あの人に言われると腹が立つのか
      • 自分を傷つけられるのは自分だけ
      • 人間関係の悩みがゼロになった!
      • 「フォロワー数=信用の証」ではない
    • COLUMN 「勇気づけ」は子育てにも部下の教育にも効く!
  • 第5章 どうすれば、好きに働き、好きに生きられる? 「環境見直し」の7~9ヵ月目
    • だんだんと「全体」が変わっていった
      • 会社をやめずに「好きなときに好きな場所で働く」が実現⁉
      • 何者かである必要なんてない
    • メンタルも体調も、常に「ちょっといい状態」に!
      • お金に対する意識も変化した
      • 「ちょっといい環境」を手に入れた
      • 「趣味は後回し」だった私が、趣味で心を豊かにする
    • COLUMN 「ライフチャート」で人生の充実度を考える
  • 第6章 本当の幸せって、なんだろう? 「人生全体の幸福度」が倍増した10~12ヵ月目
    • こうして「なりたい自分」が実現した
      • 人生の最終ゴール「共同体感覚」は得られているか?
      • 新設は自己満足でいい!
      • 「コト」ではなく「ヒト」に注目する
      • こうして、「人生が楽しい」が更新されていく
  • おわりに 自分で決めた道を自分で突き進む

書籍紹介

 この本は、アドラー心理学の理論をただ伝えるだけでなく、それをどうやって実生活に適用するかを具体的に示しています。小泉さん自身の体験談や実例を通じて、読者は「理論を知る」だけでなく、「実践する」ことの重要性を学ぶことができます。

実践的なアプローチ

 本書では、職場での人間関係、家庭での子育て、さらには自己成長に至るまで、アドラーの教えをどのように活かすかが詳細に描かれています。例えば、「勇気づけ」の概念は、子供だけでなく大人にも適用され、相手を尊重しながらも自己主張する方法を教えてくれます。

理解しやすい解説

 アドラー心理学の基本的な理論から、具体的な応用までを、専門用語に頼らずに平易な言葉で説明しています。これにより、心理学初心者でも理解しやすく、すぐに実践に移すことが可能です。

自己啓発の新たな視点

 嫌われる勇気や幸せになる勇気といった自己啓発の教科書とも言えるアドラーの教えを、さらに深く掘り下げ、自分自身の行動や思考パターンを客観的に見つめ直すきっかけを提供します。

アドラー心理学を学んで

 読者は自分自身の生活を見直し、より良い人間関係を築くためのツールを手に入れることができます。アドラー心理学は、「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」とする視点から、どんな問題にも対人関係の視点でアプローチします。これにより、職場でのストレス、家族との関係、友人とのトラブルなど、多くの日常的な問題が解決の糸口を見つけることができます。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

目標は柔軟に考えていい

 月5万円稼ぐという目標は、いきなり具体的なイメージが湧かないものです。曖昧なままでは、成功するはずがありません。

 目標を達成した自分を鮮明にイメージするほど、その目標は具現化しやすくなります。

 「なぜ稼ぐことができないのか?」「何が悪いのか?」といった原因を追求すると、モチベーションが下がり、焦燥感を覚えてしまいます。コントロールできない外部要因に依存してしまうと、継続すること自体が困難になるのです。

どうしても嫌

 「目的論」で考えている人がほとんどで、誰しもなにかしら目的を持って行動しています。

 嫌だと思う人もそれなりの目的を持っているため、次のような行動に移ります。

  • 嫌がらせをしてくる
  • 人によって態度を変えて猫をかぶっている
  • 人の悪口ばかり言う
  • すぐにカッとなって怒り出す
  • 自己中心的でわがまま

 職場でも家庭でも学校でも、いろんな人がいます。

 危害を加えられてしまう場合には、自分の課題、相手の課題、共通の課題に分けて考えて、「共通の課題」に沿った行動をしましょう。

 それでも、明らかな嫌がらせを受ける場合には、逃げることも大切です。自分の心身に危害があれば、もう自分の課題になります。自分の身を守ってください。

 今の発展途上国では裕福です。会社を辞めたら生きていけなくなることはありません。仕事に困ることもありません。食べていくだけであれば、少し時間だけアルバイトすれば生活できるでしょう。

 地域のボランティアや、コーチングのセミナーに参加して、会社と異なる人たちと触れる機会がありました。外から自分の仕事を眺めることができるので、冷静になれたのを覚えています。何かのコミュニティに参加することで、多くのことを学べるきっかけになるでしょう。

お金に対する意識も変化する

 過去の私は、「お金を払う=お金がなくなる」というネガティブな感情を持っていました。アドラー心理学でいえば、これは「そういう色眼鏡をかけている」だけに過ぎません。

 「私がお金を払うことで相手が幸せになる」と発想を転換してからは、「お金を払うことで、いいことをしている」と感じるようになり、お金を払うことが楽しくなりました。もちろん、無駄使いをするわけではありません。

 頑張ってほしいと思う定食屋に行くこともありますし、今流行りの推し活をすることもあるでしょう。私の場合は、応援するように買い物をすることで、逆にコンビニでの衝動買いがなくなりました。

 考え方次第で自分を幸せにすることができます。これまで以上に仕事に精を出すこともできるでしょう。

「コト」でなく「ヒト」に注目する

 オンラインサロンで、趣味が同じ人と会話するのは楽しいかもしれません。けれど、趣味ではなく、その人自身を好きになることの方が重要です。

 相手を好きにならなければ、共同体感覚を得ることはできません。好きでもない人に貢献したいと思うことは難しいでしょう。

 コミュニティは趣味だけではありません。自己受容、他者信頼、他者貢献、所属感を得て、安心できれば居場所として良いでしょう。

 人は自分が満たされると、自然と他者を満たそうとします。ビジネスで成功した人が財団を立ち上げたり、寄付活動を始めるのをよく見かけます。だから、「誰かに貢献したい」と思わなくても大丈夫です。まずは自分を満たすことを優先してください。

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