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目次
書籍情報
Q&Aで地域を再発見!
手書き地図の教科書
発刊 2024年4月25日
ISBN 978-4-7615-2887-4
総ページ数 157p
手書き地図推進委員会
全国に埋もれてしまっている作者の愛が感じれる「手書き地図」を紹介する団体です。日本各地の土地固有の面白さやユニークさを発見することを目的として設立。
学芸出版社
- はじめに
- 1 基礎編:手書き地図はかっこよくなくていい
- 1章 この地図のここが面白い!手書き地図解剖
- ときがわ食品具マップ~作者の個人的なおすすめ、個人的なコメントが肝~
- 横浜市新鶴見小学校 み力いっぱい工場の思い・こだわりマップ~手書き地図憲章~
- 鎌倉市西鎌倉小学校 どこで何をすれば、サッカーがうまくなるか?~自分の「好き」を追求する~
- 沼津 知れば知るほど、ずぶずぶハマる!? 底なし沼津マップ~フィルターで街の一面を~
- 佐久 ぴよぴよツアーズ旅のしおり~友達に話すように、地域のことを伝える~
- 2章 良い手書き地図には◯◯がない!
- 恥ずかしさがない!~手書き地図は街へのラブレターである!~
- 正確さがない!~読む人に寄り道をさせるべし!~
- 網羅性がない!~偏愛は最強の武器である!~
- 余白がない!完成がない!~素敵なものをどんどん書き加えよう!~
- 絵を描かなくてもいい!~写真でも写真のトレースでも何でもよし!~
- 1章 この地図のここが面白い!手書き地図解剖
- 2 アウトプット編:常識にとらわれない地図をつくる
- 3章 だれのための地図? 手書き地図は、街へのラブレター
- ときがわの川崎さんはだれのために地図を作っているのか
- 知りたいのは楽しみ方。役に立つ地図より便利なネタ帳的地図
- そのエリアを再発見したいのは「未来の自分」
- 4章 どうやったら書けるようになる?
- 不安と恥ずかしさを捨ててまちに出よう!
- [マインド]よき隣人たれ!
- [マインド]普段からポジティブなことは、相手に伝えよう!
- [マインド]常にお腹は空かせておこう!
- [マインド]見たもの、気になったものをとにかく声に出す!写真に撮ろう!
- [マインド]お店の人に積極的に話しかけよう!商品の質問から、その人自身への質問へ
- [マインド]お店にある写真や絵画はツッコミ待ちの合図
- [マインド]心に外の人目線をもとう!地元の人でも初めて来た街だと思って歩いてみる
- [マインド]一番大事な持ち物。「どうして?」という好奇心
- 手書き地図力を鍛えて、まち読み力を高めよう!
- 5章 何はともあれ書きまくろう~手書き地図ができるまでを見てみよう~
- おもろい友達が、おもろい人を連れて来るらしい
- 下調べと下準備(いい塩梅に)
- その辺りを知っていそうな人にインタビュー
- ウェルカム・マップ
- いよいよまち歩き。見ているものが全然違う
- 書こう!書こう!書こう!
- 3章 だれのための地図? 手書き地図は、街へのラブレター
- 3 トレーニング編:手書き地図を書くためのクエスチョン50
- 6章 STEP1 まずは有名どころでウォーミングアップ!
- 1自分が住んでいるまちと所縁がある偉人っている?
- 2探せば出てくる?土地にまつわるエトセトラ
- 3よそに誇れる歴史ある建造物はある?
- 4まちのシンボル(神社編)
- 5まちのシンボル(仏閣編)
- 6お土産に最適!おらほ(私)のまちの名物はこれだ!
- 7いにしえの遺跡 パワースポットは?
- 8実はここってロケ地だったの知っている?
- 9そこにゆるキャラは居るのか?
- 10これが地元の超!ランドマーク「お城篇」
- 11これが地元の超!ランドマーク「山篇」
- 12体験も可能!歴史的トリビアのある場所やお店
- 7章 STEP2 あなたのまちの耳寄り情報を教えて!
- 13子育てママパパに耳寄りな情報は?
- 14僕らの街は歴史もないし、観光地じゃないから何もないんだと思ったら
- 15ほかの地域では見られないナゾの設備は?
- 16地元の人たちに人気のお菓子って?
- 17愛され過ぎてなくなると困る食べ物ってある?
- 18よその人は違いに驚く!?特定の人や地域の意外な食文化
- 19いつかはチャレンジ!?びっくりグルメ
- 20ここだけはなくなってほしくない自慢の場所は?
- 21知らないと「モグリ!」と言われる、あのお店のあの食べ物
- 22移住してきた人が必ず驚くまちの風習や習慣ってある?
- 23公園でどんな遊びが流行ってる?
- 24学校で聞いたまちのウワサ話ってある?
- 25お家にお客さんが来たら、どんなおやつでおもてなしする?
- 26地元にある地酒(地ビール)ってどんなのがある?
- 27まちの人たちがハブ的に足を運ぶお店は?
- 28まちに面白い研究をしている人はいる?
- 29まちの人なら皆知っている有名人はいる?
- 30なんだこれ!?わたしのまちの珍百景
- 31まちの中にあるかっこいいデザインってなに?
- 32あなたの街の珍しい動物や鳥を教えて!
- 33地元ならではのマンホールデザイン
- 34出会いスポットは文化の交差点
- 35どうしてこうなった?町の噂を探ってみる
- 36地元に長く住んでいる証?呼び名でわかる地元民かそうじゃないかの判別法
- 37実は不思議に思っていたシリーズ(建物編)
- 38実は不思議に思っていたシリーズ(文化編)
- 8章 STEP3 個人的な思い出やストーリーを書いてみよう!
- 39食にまつわる超個人的な思い出
- 40思い出の地元のお祭りと云われってある?
- 41自分だけの思い出の場所は?
- 42あまりに日常過ぎてその面白さに気がついてないスポットとは?
- 43自分だけの秘密の絶景ポイントは?
- 44視点を変えたら、あら壮観!
- 45あなただけが知っている!?人には教えたくないお店
- 46ひとりでぼーっとできる秘密のスポットは?
- 47通学路で見かけて気になっているものってある?
- 48地元に友だちを連れてくるときにおもてなししたい特別な場所は?
- 49タイムスリップして探検してみたい場所は?
- 50香りの記憶
- 6章 STEP1 まずは有名どころでウォーミングアップ!
- おわりに
書籍紹介
地域を歩き回り、自分の手で地図を描くという行為は、単なる地理的な理解を超えて、その土地への深い愛着と理解を育むものです。そんな手書き地図の魅力を余すところなく伝えるガイドブックとなっています。
手書き地図の魅力とは?
現代のデジタル地図が正確で便利な反面、手書き地図には独自の魅力があります。それは、個々の視点や経験が色濃く反映されることでしょう。この本では、手書き地図を通じて地域を再発見するプロセスを、Q&A形式でわかりやすく解説しています。例えば、どのようにして手書き地図を始めるのか、必要な道具や技術は何か、地図を通じて地域の魅力をどのように表現するのか、といった具体的な疑問に丁寧に答えています。
地域を知り、愛するための実践ガイド
地図を描くことを通じて、地域の歴史や文化、自然環境を深く理解するための実践的なガイドでもあります。例えば、地元の古老から昔話を聞いたり、子どもたちと一緒に地図を描くことで、新たな発見が生まれます。
また、この本には、実際に手書き地図を作成した事例が多数紹介されており、それぞれの地図が持つストーリーや作成の背景が語られています。これらの事例は、読者自身が手書き地図を作成する際の参考となり、インスピレーションを与えてくれます。
地域コミュニティの絆を深める
手書き地図作成のプロセスは、地域コミュニティの絆を深める絶好の機会です。地図を描くことで、地域の住民同士が交流し、共通の話題を持つことができます。この本では、地域のイベントやワークショップでの手書き地図活用法も紹介されており、実際にどのようにして地域コミュニティを盛り上げるかの具体的なアイデアが満載です。
あなたの手書き地図を始めてみませんか?
手書き地図推薦委員会によるこのガイドブックは、初心者から経験者まで、すべての地図愛好者に役立つ情報とインスピレーションを提供してくれます。ぜひ一読して、あなた自身の手書き地図の旅を始めてみてください。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
正確さがない!
普通の地図は正確な縮尺が求められ、現実に存在するものが掲載されるのが一般的です。
特に目立つものがない場合、地図上には何も描かれません。しかし、手書き地図では自分が面白いと感じたものや、訪れてほしい場所を大きく強調して描くことができます。
手書き地図は、目的地までのルートを示すものではありません。むしろ、その街をどう楽しむか、どのエリアを歩けば楽しいものに出会えるかを教えてくれます。
手書き地図は、地域を楽しむためのエンターテイメントの一つとなっているのです。
手書き地図力を鍛えて、まち読みしよう
手書き地図のアイデアを日常的に取り入れることで、毎日がもっと楽しくなると思いませんか?
どんな場所にもユニークな手書き地図のネタが隠れています。日常に埋もれて気づいていないだけです。自分が不思議だと感じたことや、嬉しかったことなど、主観的な視点が大切です。
世界一でなくても、観光名所でなくても、東京にもっと美味しいものがあったとしても、比べる必要はありません。
あなたが素敵だと思ったことを伝える手段として、手書き地図があります。
お土産に最適、まちの名物はこれだ!
お友達におすすめしたいお土産アイテムはありませんか?駅前のケーキ屋さんの限定シュークリームや、老舗の和菓子屋さんのお菓子など、最初は思い浮かばなくても、地図を描いていくうちに思い出す名品があるかもしれません。
例えば、祭りでも大人気の大山とうふ、年代ものの小田原の梅干し、足元を彩るカラフルなサンダル、かまぼこのテイクアウトイベントなど、言わずと知れた地域の名産品がたくさんあります。
ひとりでボーっとできるスポット
仕事をサボるときに行く場所を手書き地図に明かした人もいました。このような笑いを誘うエピソードが添えられた手書き地図は、明るい雰囲気をもたらします。
「リラックスしたい人は埼玉県ときがわ町へ」と書かれた、ときがわ町の食品店マップもその一例です。これは、車で通勤する際に少しずつ書き溜められたものです。マップの右上には「車を停めて降りてみて 頭の中がポカーン」と書かれています。
このような地図を作ることで、埼玉の山々の自然の良さを単に通り過ぎるだけでなく、実際に体験してほしいという思いが伝わります。自らその体験をしているからこそ、こうしたコメントが書けるのです。