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目次
書籍情報
ディズニーランド&ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで学んだ
新しいリーダーの教科書
発刊 2024年4月15日
ISBN 978-4-86667-323-3
総ページ数 186p
今井千尋
株式会社ワンダーイマジニア 代表取締役
あさ出版
- コンテンツ
- あなたの「リーダー度」をチェックしよう
- リーダーに特別な才能はいらない
- 第1章 「リーダー」という仕事
- 「リーダー」とは何か
- リーダーの3つの役割
- リーダーとして意識を持つ
- リーダーとしての要素
- リーダーの意味・意義を知る
- エンゲージメントを果たす
- ポジティブ感情を抱く
- メンバーとポジティブな関係性を築く
- リーダーの実績をつくり続ける
- 第2章 リーダーとしての思考を身につける ~思考改革~
- リーダーは自分でなるもの
- 「リーダーに適した思考」を持つ
- 「自分という人間」を受け入れる
- 部下が持つ「資源」を活かす
- 部下やメンバーを受け入れる
- リーダー思考を浸透させる
- 第3章 「場」のマジックでパフォーマンスを上げる ~場づくり~
- 人はやり方より「場」に影響される
- 場づくりはリーダーの思いから始まる
- 場づくりの柱
- 「在り方」を定める
- 「思い」を固める(設計する)
- 心理的安全性を確保する
- 「場」と「人」をデザインする
- チームが成長するために必要な「場」をつくる
- 第4章 「コミュニケーション」はチームの最大の成長要素 ~良質なコミュニケーション~
- 「リーダーの言葉」がメンバーの未来をつくる
- 人は何かを「達成したい」
- 成長の「伸びしろ」を挟めない
- 質の高いコミュニケーションは言葉のデザインで生まれる
- リーダーの良質なコミュニケーション
- 「相手の地図」に入る
- 相手に「浸透」させる
- 意味づけと基準を意識して伝える
- リーダーの言葉遣いで目指すべき場所が変わる
- Column チームのコミュニケーション力を高めるワーク
- 第5章 チームが成長し続けるためにリーダーが実践すべき6つのこと
- チームの力はスキルではなくつながりで強くなる
- 支援し合う関係になる
- 「ショウハウ」の前に「ノウハウ」を伝える
- 皆でバッターボックスに立つ
- 圧倒的にやり切る
- 行動し、変化し続ける
- Column チームの空気が活発に変わる「白いキャンバス8シート」
- おわりに すべての現場にワクワクする価値を創り出す
書籍紹介
リーダーシップとは何か、その本質を学びたいと考えている方に朗報です。本書は、エンターテインメントの最高峰であるテーマパークから得た貴重な教訓をもとに、新しいリーダーシップの形を提示します。
テーマパークの魔法から学ぶリーダーシップ
ディズニーランドとユニバーサル・スタジオ・ジャパンという、世界中の人々を魅了するエンターテインメントの巨頭での経験を通じて、リーダーシップの真髄に迫ります。これらのテーマパークが提供する卓越した顧客体験は、単なる娯楽を超えて、ビジネスや組織運営における多くの示唆を与えてくれます。
顧客第一主義のリーダーシップ
顧客第一主義を徹底し、訪れるすべての人々に「魔法のような体験」を提供しているかが詳述されています。この顧客中心のアプローチは、どのようなビジネスにおいても応用可能であり、リーダーシップにおいても重要な要素となります。
組織文化の醸成
テーマパークが持つ独特の組織文化の作り方についても深く掘り下げています。共通のビジョンを持ち、それを共有することの重要性、そしてそれを実現するための具体的なステップが示されています。リーダーがいかにして組織全体を巻き込み、活力と一致団結を生み出すかを具体例を交えて解説します。
実践的なアドバイスとケーススタディ
本書には、今井氏が実際に経験したエピソードや、現場での具体的な課題解決のプロセスが豊富に盛り込まれています。これにより、読者は理論だけでなく、実践的な知識を得ることができます。リーダーシップの理論と実践をバランスよく学びたい方にとって、非常に有益な一冊となることでしょう。
リーダーであなたにオススメ
新しいリーダーシップの形を示す実用的なガイドブックです。リーダーシップに関心のあるすべての人にとって必読の一冊となっています。
興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってみてください。この書籍が、あなたのリーダーシップスタイルを一新し、より強力で効果的なリーダーとなるための道標となることを願っています。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
自分という人間を受け入れる
自分のことについて、意外とよく知らないことがあるのではないでしょうか。リーダー研修で「自分に関するエピソードを8つ書き出してください」というワークを行うと、半分も書けない人がほとんどです。
自分のことを知らずに、うまくコントロールできていない状況で、他人を受け入れることができるでしょうか。もっと自分に興味を持ってみましょう。以下の簡単なテストを行ってみてください。
10秒間で、今いる部屋にある「黒いもの」をすべて探してください。
その後、目を閉じて、この部屋に「赤いもの」がいくつあったか思い出してみてください。
意識していなかったことに目を向けると、意外な発見があると思います。
日々の自分の行動や気持ちに意識を向けてみましょう。どんなときに、どんなことを思い、感じているのでしょうか。意外な自分と出会うことができるでしょう。
このとき、意外な自分にダメ出しをしないでください。否定から入ると、偏った見方をしてしまい、自分を受け入れにくくなります。
場と人をデザインする
場と人がつながるとはどういうことなのか、2つのファーストフード店を例に考えてみましょう。
マクドナルドで「10分ほどお待ちください」と言われたら、素直に待つことができるでしょうか?多くの人は不快に感じるかもしれません。
一方、モスバーガーで「10分ほどお待ちください」と言われた場合はどうでしょうか?マクドナルドよりも納得して待つことができるでしょう。
マクドナルドは、ベルトコンベア方式で迅速に注文品を提供することが強みです。店内のサービスは最小限に抑え、食材の情報などは公開しませんが、その分安価で提供しています。その手軽さから、子どもから大人まで多くの人が訪れます。
一方、モスバーガーは注文を受けてから調理を始めるため、10分待つことも珍しくありません。オープンキッチンの厨房で調理工程を見せることで、商品としての魅力を高めています。店舗によっては、野菜の産地などの情報が店頭に掲示され、安心・安全・健康を意識するお客様層をターゲットにしています。店内は、待ち時間を苦に感じさせない落ち着いた雰囲気です。
それぞれの企業が持つ「在り方」が異なるため、「場」をデザインする意図も異なります。その場で活躍してほしい「人」と合わなければ意味がないのです。
「らしさ」を意識する
ディズニーランドやUSJなどのテーマパークを訪れた思い出として、よく耳にするのは、ミッキーマウスやミニオンズなどのキャラクターとの出会いや、素敵なカーニバル、スタッフの素晴らしい対応などです。
「ディズニーランドだから」「USJだから」と、ゲストはある程度のサービスを期待して訪れます。そのため、提供される体験や出会うキャラクターは、それぞれのテーマパークにふさわしいものである必要があります。
もし期待と少しでも異なると、「ディズニーランドなのに…」と、ゲストは裏切られたように感じるでしょう。
キャストが「らしさ」を意識して振る舞うことで、ゲストの心に深く残る体験が生まれるのです。同様に、職場のリーダーもこの「らしさ」を意識したコミュニケーションが求められます。
チームのゴールは達成前提
チームの皆さんはマラソンランナーです。完走を前提に目標を立てましょう。常に「必ずできる」と信じてイメージすることが重要です。
目標を設定したら、リーダーが率先してその達成までのプロセスをやり遂げるだけです。部下がついてくるリーダーは、そのストーリーを皆に伝え、先頭に立って行動しています。
リーダーの姿にメンバーは共感し、尊敬し、信頼することで、自らも行動できるようになります。
リーダー7つのあり方
謙虚さ
気づきやすさ
感動する心がある
感謝の心がある
心を磨いている
心で感じられる
必ず40%の壁を超える