休養の地図/著者:くっぺ@復職の人

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

休養の地図

”仕事一辺倒”だった僕がメンタルダウンから職場復帰した話

発刊 2024年4月30日

ISBN 978-4-8047-6429-0

総ページ数 243p

著者

くっぺ@復職の人

30代男性、教員。
メンタルダウンを経験し、3年2か月休職。その後復職し、「5年後も再発せずに笑ってはたらく」を目標に奮闘中。

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出版

大和出版

もくじ

  • はじめに
    • 休養の時期の過ごし方が、未来のあなたを助ける
    • 僕の「休養の地図」
  • 序章 仕事に無我夢中だった僕が、ある日突然頑張れなくなった
    • 教員5年目、ある朝出勤すると急に涙が
    • 主治医を変えたことが転機になった
    • 二度目の休職で、日常に目を向けてみた
    • 僕にとって休養とは、人生の充電期間
    • 沈んだり浮上したりしながら、回復していった
  • step1 ゆっくり休む_まずは疲れ果てた心と身体を充電しよう
    • 入院しているイメージで1日を過ごそう
    • 上手に休むコツは、「ゆったり系の行動」を増やすこと
    • 「よかったこと日記」に感謝の言葉を添える
    • 元気がないなら、人に会うのは無理しないで
    • 頭の中が騒がしいときの2つの対処法
      • メンタルダウン前後の「休み方」の変化
  • step2 セルフケアを身につける_不安から身を守って平穏に日々を送ろう
    • いつもしている行動が、そのままセルフケアになる
    • 「前向きな気持ち」をくじかれないために必要だった
    • 「コストも効果も小さいもの」を50個かき集める
    • お守りになる「コーピングリスト」を作ろう
    • 何をやってもうまくいかない日は、さっさと降伏する
      • メンタルダウン前後の「セルフケア」の変化
  • step3 趣味を増やす_仕事以外でも充足感が得られる自分になろう
    • 趣味を増やすことも、復職への努力にカウントしていい
    • いろんな趣味を試して、いろんな場所に行ってみる
    • 「やりたくない!」という心の叫びを尊重する
    • 趣味のレベルアップの図ろう
    • 「逃げてばかりでいいの?」に対する答え
      • メンタルダウン前後の「趣味」の変化
  • step4 家事を習慣化する_復職しても日常は続くから、暮らしを大切にしよう
    • 仕事ばかりだった僕が、家事をするようになったわけ
    • 料理は20分以内で作れるものでいい
    • 「今・ここ」に意識を集中する練習になる
    • 「回復するための手段」として家事をする
      • メンタルダウン前後の「家事」の変化
  • step5
    • 「自分で変えられるところ」を変えていく
    • 僕はずっと、人からの評価がほしかった
    • 「希望の言葉」を探し、持ち歩いてみる
    • 優先順位は「自分の健康」「家族の幸せ」「仕事」の順
    • 「このままでは終わりたくない」と覚悟が決まった話
    • 本の中から、大切にしたい価値観を見つける
    • 価値観作りを加速させる、絶好のツール
      • メンタルダウン前後の「価値観」の変化
  • step6 職場復帰の準備をする_少しずつ自分に負荷をかけていこう
    • 職場復帰の恐怖は、こうして乗り越えた
    • 「日中の活動量」を上げて自信をつけていく
    • 「疲れ」をキーワードに日々を過ごす
    • 調子を崩すことを前提に、作戦を立てる
    • コーピングリスト(職場復帰ver)を作ろう
      • メンタルダウン前後の「人間関係」の変化
  • 終章 遠い未来を考えすぎずに、今日1日をマシにしていく
    • 初日はあたたかく迎えてもらえるか?のリアル
    • 自分で自分を応援したり、人に助けを求めてみる
    • 不安はなくならない、けど減らすことはできる
    • 「60点主義」で働いて余力を残す
    • 苦しい時期があるから、物語は面白くなる
  • おわりに
    • 一歩ずつ進むうちに、見える景色は変わっていく

紹介文

 人間の身体と精神は、機械とは異なり、使えば使うほど摩耗していくわけではありません。しかし、現代社会の忙しさの中で、私たちはしばしば、休息が必要だと感じる瞬間を見逃してしまいます。「休養の地図」は、くっぺ@復職の人による革新的なアプローチを採り入れた作品です。この本は、特に職場復帰を目指す人々に向けて書かれており、ストレスフルな環境からの回復に焦点を当てています。

 本書では、休養が単なる「何もしない時間」ではなく、活動的な過程であることを説いています。著者は、休養を体系的に理解し、計画的に取り入れる方法を提案しています。章ごとに、心身の健康を回復させるための具体的な戦略が紹介されてます。

 この本を読むことで、読者は自分自身のリズムを見つけ、それに適した休養のスタイルを確立することができます。特に、過去に燃え尽き症候群や職場のストレスに苦しんだ経験のある人々にとって、この本は貴重なガイドとなるでしょう。著者自身が復職を経験したことから得た実体験に基づくアドバイスが、共感を呼び、実行に移すモチベーションを提供します。

 『休養の地図』は、ただ休むための方法を教えるだけでなく、休養を生活の一部としてどのように取り入れ、活用するかを示してくれる一冊です。これを読むことで、あなたの生活においても、より豊かで健康的な休息が可能になることでしょう。この本は、私たちの多忙な日々において、心と体のバランスを取り戻すための貴重なリソースとなり得ます。

試し読み

趣味は「生きていく理由」にもなる

 趣味に逃げることは悪いことではなく、生きていく理由にもなります。日常を豊かにしてくれるものです。

 「何も楽しくない」と感じる日々から脱却し、ゲーム、アニメ、映画、カフェなど、趣味の種類を増やして日常を彩ってきました。

 趣味を通じて、復職してからは生徒と共通の話題も増え、例えば「先生、今週の『呪術廻戦』読みました?」という会話で掃除の時間が盛り上がります。

 学校のことだけでなく、他愛もない話をする時間が楽しいと感じるようになり、自分が変わったと感じます。

 仕事は人生の一部ですが、仕事だけに囚われず、他の面でも充実感を得られるようになってほしいと思います。

価値観作り

 新しい価値観をつくるのに、おすすめしたいのは「ノートに書くこと」です。

 自分が抱える問題や悩みをただ内に留めておくのではなく、一度紙に書き出すことで、思考が整理され、より客観的な視点を持てるようになります。

 休養中に私が取り組んだのは、2種類のノートの記録です。一つはその日の出来事や良かったことなどを記録するもの、もう一つは読んだ自己啓発本や哲学書からの学びや感想の記録です。これらに気づいたことをどんどんメモしました。

 ノートに悩みを書き留めていくことで、そのモヤモヤとした感情の正体が明らかになります。過去を整理することが、現在をより良く生きる手助けになります。

 何を書けば良いか分からない場合は、「仕事で嫌だったこと」から書き始めてみると良いでしょう。

不安はなくならない、けれど減らすことができる

 朝起きた後、不安なことを箇条書きにしてから仕事に出かけることがあります。帰ってそのメモをチェックすると、大体のことはうまくいっています。

 心配事の9割は実際には起こりません。

 ジョギングや散歩といった運動は不安を減らす手助けになります。辛いときは誰かに5分間だけ話を聞いてもらうだけで、不安が軽減されるでしょう。深呼吸や抗不安薬の使用、ヨガを行うことで、不安を完全に消し去ることはできないかもしれません。けれど、10だった不安が8、7、6と減っていくことで、精神的な余裕が生まれるはずです。

 また、予想外のことは起こり得るので、仕事を100点満点で終える必要はありません。完璧主義をやめ、60点程度で終わらせることを目指すスタンスが十分です。そうすることで余計な仕事を避け、効率よく仕事を終えることができ、疲れにくくなると学びました。

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