頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方/著者:橋本大也

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書籍情報

タイトル

頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方

発刊 2024年3月18日

ISBN 978-4-7612-7724

総ページ数 238p

著者

橋本大也

デジタルハリウッド大学教授兼メディアライブラリー館長。
ビッグデータと人工知能の技術ベンチャー企業データセクション会武士機会社の創業者。
ChatGPTをはじめとする生成AIをテーマにした講演依頼が殺到している。

出版

かんき出版

もくじ

  • はじめに
  • chapter0 頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方
    • 頭がいい人はなぜChatGPT&Copilotを使うのか
      • ChatGPT&Copilotは、こんなことまでできる!
    • 仕事の生産性が上がる
      • 何かと(What)とやり方(How)の情報収集
      • やり方を調べて実行させる
      • 誰でもデータサイエンティストのように分析ができる時代
      • 文章や図表のみならずPowerPointや動画資料もおまかせ
    • ChatGPTで私たちの生活はどんなふうに変わっていくのか?
      • 仕事の要求レベルが上がる
      • AIの侵略に「聖域」はない
  • chapter1 ChatGPT&Copilotの基礎知識
    • 生成AIの仕組み
      • 生成AIとは何か
      • GPTとは
    • アテンションとエンベディング
      • ChatGPTが賢い理由
      • プロンプトを書く際に意識すること
    • 有効なプロンプトとは
      • プロンプト・エンジニアリング
      • 確実性が高いシンプルなプロンプトをつないで複雑な作業をさせる
      • 頭がいい人のプロンプトの書き方
      • 15回くらいやりとりしたら新しいセッションに変える
      • 生成AIで「よく使うファイル」フォルダを作る
      • 文章生成とデータ分析を意識して使い分ける
      • Pythonの基本を知っている人はより上手に使える
    • データ分析、画像認識と合成、GPTs
      • こんなこともChatGPTはできる!
      • DALL-E
      • HeyGenなどの強力な外部アプリケーション
      • GPT Builder
    • ハルシネーションとバイアス、権利侵害に気をつける
      • ユーザーにも知識が必要
      • 個人情報などに注意すること
    • 仕事と生活のためのAIアシスタントCopilot
      • マイクロソフトCopilotとは
  • chapter2 思考を補助してもらう
    • 調査してもらう
      • 最新情報を調べて
    • 考えてもらう
      • 時事問題とその解決策について考えて
    • 要約してもらう
      • まとまった文章を要約して
    • 分類・整理してもらう
      • カテゴリーごとに分類して
      • ポジティブな意見、ネガティブな意見に分類して
      • アンケートを分類し、評価して
    • シミュレーションをしてもらう
      • ウイルス感染のシミュレーションを作成して
      • 巡回セールスマン問題を解くシミュレーションを映像化して
    • ブレインストーミングをする
      • 英語学習というトピックでブレインストーミングして
      • オンライン教育をテーマにブレインストーミングして
    • 1つ上のブレインストーミングをする
      • オズボーンのチェックリストで画期的な教育サービスを発想して
      • 複数の人格になってブレインストーミングして
      • シックスハット法でブレインストーミングして
  • chapter3 企画書を作ってもらう
    • アイデア出しを手伝ってもらう
      • SNSで告知するためのキャッチコピーを考えて
    • 新商品の開発を手伝ってもらう
      • いいアイデアを出してもらうコツ
    • 企画書を書いてもらう
      • 新製品の企画書を書いて
      • フォーマットを提示して企画書を作成して
  • chapter4 プレゼンに活かす
    • 説明する内容を作ってもらう
      • インフレの仕組みをたとえ話を使って説明して
    • スピーチ原稿を作らせ、話してもらう
      • 原稿を作って、しゃべって
    • プレゼン資料を作ってもらう
      • プレゼン資料のアウトラインを作って①
      • プレゼン資料のアウトラインを作って②
    • 発言内容をチェックしてもらう
      • 炎上しそうな文章を指摘して
  • chapter5 データ分析を手伝ってもらう
    • フレームワークで分析してもらう
      • ビジネスモデル分析
      • ビジネスモデルキャンバスを作成して
      • SWOT分析して
      • ポーターの5つの競争力で分析して
      • カスタマージャーニーマップを作成して
    • 統計のデータを分析しよう
      • ほしい情報をWeb出力して
    • 世界のユニコーン企業を分析しよう
      • グラフや表を作成して
    • レーダーチャート作成・相関分析をしよう
      • 日本の昔話を分析して
    • データを分析してレポート文書に仕上げよう
      • 視聴率を分析して、レポートを仕上げる
  • chapter6 可視化を手伝ってもらう
    • 世界のデータを可視化しよう
      • 1960年から2022年のGDPトップ10カ国の推移をアニメーションにして
    • 身近なデータを可視化しよう
      • 山手線の駅の数値を可視化して
      • 千代田区の人口分布をまとめる
  • chapter7 プログラミング開発
    • 生成AIでプログラミング
      • 簡単なプログラミングを手伝ってもらう
  • chapter8 さまざまなGPTs
    • 種類豊富なGPTsを使いこなす
      • GPTsの探し方
      • 外部サービスと連携したGPTsは便利なものが多い
      • Whimsical Diagrams
      • Diagrams:Show Me
      • Conseneus
      • Designer GPT
      • Vox Script
      • HeyGen
      • Wolfram
      • Video GPT by VEED
      • ElevenLabs Text To Speech
      • Slide Creator
  • chapter9 カスタムAIのGPT Builder
    • GPTsでカスタムAIを作る
      • カスタムChatGPT(GPTs)の作り方
      • 書評を学習し本をおすすめするAIを作る
      • 英語学習をアドバイスするAIを作る
  • chapter10 さまざまな生成AI
    • ChatGPT&Copilot以外の生成AI
      • テキストの生成AI(LLM)
      • イメージの生成AI
      • 動画の生成AI
      • プレゼンテーション資料の生成AI
      • 音楽の生成AI
      • プログラムコードの生成AI
  • おわりに

紹介

 ChatGPTとGitHub Copilotを中心に、生成AIの基礎から応用までを幅広くカバーしています。目次を見る限り、AIを仕事や日常生活に取り入れるための実践的な指南書であり、読者に新たな技術スキルを提供することを目指していることがわかります。

 生成AIに関する基礎知識から始まり、プロンプトの書き方、AIによる思考の補助、企画書作成の手助け、データ分析の手伝い、データの可視化、さらにはプログラミング開発やカスタムAIの作成に至るまで、多岐にわたる活用方法を提案しています。特に、生成AIを使った仕事の生産性の向上、情報収集、文章生成、データ分析などの能力を身につけることができる点は、多くの読者にとって魅力的でしょう。

  • ChatGPTとCopilotの基本操作
    • これらのツールの基礎から、より高度な使い方までを学ぶことができます。
  • 効果的なプロンプトの書き方
    • プロンプトエンジニアリングのテクニックを駆使して、望む情報や結果を得る方法を掌握します。
  • 思考の補助
    • 最新情報の調査や、時事問題の考察、文書の要約といった思考プロセスをAIにアシストさせる方法を学びます。
  • データ分析と可視化
    • データを分析し、それを視覚的に表現する方法をAIを通して習得します。
  • プログラミングと開発
    • 生成AIを利用して、プログラミングの問題解決や開発作業を効率化する方法を理解します。

 AI技術を深く理解し、それを自身の仕事や生活に役立てたいと考える人々にとって、非常に価値のある一冊であると言えるでしょう。

Copilotとは

 Copilotは、Microsoftのアカウントがあれば誰でも無料で利用できる、GPTを基盤としたマイクロソフトのサービスです。

 有料版は、Microsoft 365のアプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlook)に統合されており、文書の生成や要約、書き直し、データ分析・集計、プレゼンテーション資料の作成などが可能です。

 Web検索をしながらの長文執筆を支援するツールとして優れています。例えば、ChatGPTで事例を作り、Copilotで長文を書くなど、目的に応じて使い分けることができます。

ウイルス感染のシミュレーションをして

 専用のソフトウェアが必要だった、動画を用いたシミュレーションですが、ChatGPTを使えば、望む形のアウトプットを簡単に入手できます。

 ChatGPTは、物理のシミュレーション動画作成も得意なのです。

プロンプト
棒人間1000体が画面を動き回り、濃厚接触した人間にウイルス感染を広げていくシミュレーション動画
人間の数:1000人
初期感染者:1人
濃厚接触:一定の距離内(例:5ユニット)での接触
ウイルス感染の確率:濃厚接触時に50%
シミュレーション時間:200秒

ChatGPT
このようなシミュレーションを作成するには、プログラミング言語やシミュレーションツールを使用します。PythonのPygameライブラリやJavaScriptのp5.jsなどが適しています。以下はPythonとPygameを使用した基本的なシミュレーションの例です。

import pygame import random import os # 初期設定 WIDTH, HEIGHT = 800, 600 WHITE = (255, 255, 255) RED = (255, 0, 0) BLACK = (0, 0, 0) FPS = 60 NUM_PEOPLE = 1000 INFECTED_RADIUS = 5 INFECTED_RATE = 0.5 SPEED = 2 FRAME_RATE = 60 # 1秒あたりのフレーム数 SIMULATION_TIME = 200 # シミュレーション時間(秒) TOTAL_FRAMES = FRAME_RATE * SIMULATION_TIME # 総フレーム数 # 人間クラス class Person: def __init__(self, x, y, infected=False): self.x = x self.y = y self.infected = infected self.vx = random.choice([-SPEED, SPEED]) self.vy = random.choice([-SPEED, SPEED]) def move(self): self.x += self.vx self.y += self.vy if self.x <= 0 or self.x >= WIDTH: self.vx = -self.vx if self.y <= 0 or self.y >= HEIGHT: self.vy = -self.vy def draw(self, screen): color = RED if self.infected else BLACK pygame.draw.circle(screen, color, (self.x, self.y), 2) # シミュレーションの初期化 pygame.init() screen = pygame.display.set_mode((WIDTH, HEIGHT)) clock = pygame.time.Clock() # 人間の初期化 people = [Person(random.randint(0, WIDTH), random.randint(

 上記のコードを使用して、無料のffmpegをインストールすれば、動画を作成することができます。チームワークプランまでグレードアップすれば、GhatGPT上で画像作成まで簡単にできそうです。

SWOT分析して

 SWOT分析はStreangths:強み、Weaknesses:弱み、Opportunities:機会、Threats:脅威の頭文字をとったもので、分析ツールとして広く用いられています。

プロンプト
Global X NASDAQ 100 Covered Call ETFで長期投資を計画しています。
この場合のSWOT分析結果を表にして教えて下さい。

ChatGPT
Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF(QYLD)に関する長期投資のSWOT分析を以下の表にまとめました。

要素詳細
強み(Strengths)・定期的な配当収入を提供する。
・NASDAQ 100指数の株式をカバーコール戦略で運用することで、市場のボラティリティに対する一定の保護を提供する。
・手数料が比較的低い。
弱み(Weaknesses)・カバーコール戦略により、株価上昇時の利益が制限される。
・分配金は市場の状況によって変動するため、定期的な収入の安定性に欠ける場合がある。
・税金の取り扱いが複雑であり、投資家によっては不利になる可能性がある。
機会(Opportunities)・市場のボラティリティが高い時期に、カバーコール戦略が収益性を高める可能性がある。
・長期的な投資戦略として、インフレ対策や収入源として活用できる。
・テクノロジー株に重点を置いたNASDAQ 100指数の成長に乗じることができる。
脅威(Threats)・市場が急激に上昇した場合、カバーコール戦略によるリターンの制限が顕著になる。
・経済的な不確実性や金利の変動が配当収入に影響を与える可能性がある。
・テクノロジー株に集中しているため、セクター特有のリスクにさらされる。

この分析は一般的な情報をもとにしています。投資を行う前に、自身のリスク許容度や投資目的と照らし合わせて、専門家の意見を求めることをお勧めします。

GPTsをカスタマイズして学習させる

 副業で洋書の書評家の仕事でWIREDというサイトを運用しています。そのサイトから引用してお勧めするAIを作ってみましょう。

 新規GPTsの作成指示には

書評家の橋本大也氏が書いた書評のWordファイルを熟読して、ユーザーに最適な本を紹介してください。本はこれでもかといわんばかりに情熱的に、読みたくなるように工夫して紹介してください。必ず橋本大也氏の書評記事から引用して紹介してください本のデータをインターネットで検索して「最新の情報」を追加してください。Amazonの本のリンクを必ず表示してください

と入力しました。

 このAIは、「SF文学のおすすめは?」と聞けば、30冊の中からSFに該当する本を選んで、私の言葉を使っておすすめします。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 GPTsを作成して、1行プロンプトしただけで参考になる文章を表示してくれる機能は便利です。仕事でも副業でも取り入れて活用した方が楽に作業ができると思います。

 複数GPTsを作成できるので、シーン別に作り分けしておくと時短ツールになるのではないでしょうか。

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