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目次
書籍情報
人生が整う
マウンティング大全
発刊 2024年2月28日
ISBN 978-4-297-13951-3
総ページ数 206p
マウンティングポリス
「人間のあらゆる行動はマウンティング欲求によって支配されている」を信条に、マウンティング研究している世界的第一人者
技術評論社
- はじめに 世界はマウンティングで動く
- マウンティングは現代社会を生き抜くうえで必須の教養
- 人生はマウンティングで攻略できる
- 第1章 マウンティング図鑑 ~一流の人こそ実践するマウントのパターンとレシピ~
- グローバルマウント
- 「申し訳ありません,その日はあいにくのニューヨーク出張でして,同窓会に参加することができません」 ~ニューヨークマウント~
- 「ダボス会議に参加するたびに,国際社会における日本の存在感の低下ぶりについて考えさせられます」 ~ダボスマウント~
- 「昨日,ようやくニューヨーク出張から帰ってこれたのですが,時差ボケで死にそうです。来週の国際会議の資料作成が全然手につかない……」 ~時差ボケマウント~
- 「日本の冬の寒さが苦手で,逃げるようにバルセロナへの移住を決めました。寒さに強い人が本当に羨ましいです」 ~海外移住マウント~
- 「本日のフライトでサンフランシスコから帰国するはずが,まさかの台風で足止めとは……参ったな」 ~空港マウント~
- 学歴マウント
- 「もともと音大志望でしたが,親に言われて仕方なく東大を受験することにしたんです」 ~仕方なく東大マウント~
- 「灘で同級生だった○○君は本当に凄かった。彼のおかげで数学者の道を潔く諦めることができました」 ~名門高校出身マウント~
- 「東大卒とこれまでに何度も仕事をしたことがありますが,心の底から頭が良いと思える人はほとんどいなかったですね」 ~東大卒否定マウント~
- 「コンサルタントとして思うようなパフォーマンスが発揮できず,逃げるようにしてハーバード留学を決めました」 ~海外留学マウント~
- 「クイズ番組でよく聞くMENSAの試験に合格しました。今度,オフ会に潜入してみようと思います」 ~MENSAマウント~
- 教養マウント
- 「趣味は読書で,基本的には古典をよく読みます。ビジネス書ですか? 普段はほとんど読みませんね」 ~古典愛読マウント~
- 「この生産者さん,とても気さくな方ですよね。シャンパーニュ訪問時には本当にお世話になりました」 ~ワイン愛好家マウント~
- 「ブルージャイアント,なかなか良い映画でした。ジャズをあまり知らないという人たちにもぜひ見てほしいな」 ~ジャズ愛好家マウント~
- 「私が東京に住み続けている理由はたった1つ。それは,大好きな歌舞伎を見るためにほかならない」 ~伝統芸能愛好家マウント~
- 「アートのオークションに参加してみましたが,思った以上に競り合いが激しくてビックリでした」 ~アート愛好家マウント~
- 達観マウント
- 「最近,自分でも不思議なくらいお金にも名声にもまったく興味がないんだよね。いったいどうしたものか」 ~俗世解脱マウント~
- 「実際に経験しないとわからないと思うけど,一度,インドに行ってみるといいよ。人生観が根本的に変わると思うから」 ~インドマウント~
- 「上場企業経営者だった頃は接待漬けで贅沢はやり尽くしたけど,結局,ご飯と味噌汁が一番のご馳走だと思うんだよね」 ~質素マウント~
- 「屋久島の縄文杉を見た時,自分のちっぽけさに気づいて,会社を辞めることを決意したんです」 ~屋久島マウント~
- 「地方移住してから,都会の喧騒を離れてストレスフリーな生活を楽しんでいます。贅沢な時間をいただけて感謝です」 ~地方移住マウント~
- 虎の威を借るマウント
- 「申し訳ありません。自民党から呼び出しをくらってしまいまして,お先に失礼させていただきます」 ~自民党呼び出しマウント~
- 「フォーブスで新たに連載を担当します。日経の連載でお腹いっぱいなのに,またオファーを受けてしまった……」 ~フォーブスマウント~
- 「ゴールドマン・サックス時代の上司が教えてくれたのは,徹底したプロフェッショナル意識と顧客本位の姿勢でした」 ~ゴールドマンマウント~
- 「経済産業省の講演で仕事納め!日本の中枢を担う皆様のお役に立てることに心から感謝したいと思います」 ~霞ヶ関マウント~
- 「○○さん,本当に気さくで良い方ですよね。ありがたいことに,先日もランチをご一緒させていただきました」 ~著名人と知り合いマウント~
- 補論:残念なマウント10選(産院マウント/前職マウント/元カレマウント/調達マウント/婚約指輪マウント/伴走マウント/英才教育マウント/登壇マウント/帰国子女マウント/内定辞退マウント)
- グローバルマウント
- 第2章 武器としてのマウンティング術 ~人と組織を巧みに動かす,さりげない極意~
- 一流のエリートが駆使する「ステルスマウンティング」5大頻出パターン
- 自虐マウンティング
- 感謝マウンティング
- 困ったマウンティング
- 謙遜マウンティング
- 無自覚マウンティング
- 「マウントする」ではなく「マウントさせてあげる」が超一流の処世術 ~おすすめの「マウンティング枕詞」11選~
- 共感型:相手の意見やアイデアに同意する態度を示す
- 尊敬型:相手の経験やスキルに対して尊敬する態度を示す
- 謙遜型:相手から学ぶことがある,もしくは自分に至らない点があると認める態度を示す
- 「マウントさせてあげる」スキルを活用し,人と組織を上手に動かそう ~「マウンティング人身掌握術」のススメ~
- コラム オバマ氏に学ぶ「マウントさせてあげる技術」
- 一流のエリートが駆使する「ステルスマウンティング」5大頻出パターン
- 第3章 マウンティングはイノベーションの母 ~マウンティングエクスペリエンス(MX)を売れ~
- テクノロジーからイノベーションは生まれない
- バズワードより顧客の「マウンティング欲求」に着目しよう
- ビジネスの成功はマウンティングエクスペリエンス(MX)の設計が9割 ~「マウンティング欲求」への洞察が大ヒットを生む~
- マウンティングエクスペリエンス(MX)起点で新規事業を企画する際には,顧客を「階層化」するための「対立軸」を用意せよ
- 米国企業の競争力の源泉はマウンティングエクスペリエンス(MX)の設計能力にあり ~顧客の「マウント欲求」をハックせよ~
- Apple ~革新的なプロダクトで「Apple信者」を生み出し続ける世界最高の高収益企業~
- Facebook(現:Meta Platforms) ~中高年による中高年のための世界的マウンティングプラットフォーム~
- コラム Facebookの肩書きが多すぎる人は常に何かに対して怯えている傾向
- Starbucks ~スタバでMacbookをカタカタしながらおしゃれに作業している自分という体験を提供~
- Tesla ~「環境マウンティング」という新たな地平線を切り拓いた世界最先端のテクノロジー企業~
- WeWork ~ニューヨーク発のコワーキングスペースで最先端の働き方を実践する自分という体験を提供~
- マウンティングエクスペリエンス(MX)の設計に成功した国内事例
- NewsPicks ~エリートビジネスパーソンを「承認中毒」にいざなうプロピッカーというシステム~
- 東京大学EMP ~学歴コンプレックスを抱える人々に「東大ブランド」を授ける課金ビジネスの仕組み~
- Forbes JAPAN 30 UNDER 30 ~Forbesの権威性を武器にさまざまなビジネス機会を創出するメディアビジネスの雄~
- マッキンゼー東京オフィス ~「マウンティング戦略」の分野でも世界最高のサービスを提供する戦略ファーム~
- 京都市 ~歴史的価値とエレガントな「選民意識」で,世界中の人々を魅了し続ける世界屈指の観光都市~
- 日本経済にはマウントが足りない
- 「マウント消費」の活性化が長期的な経済成長をもたらす
- マウンティングエクスペリエンス(MX)を制する企業が資本主義社会を制する ~UXではなくMXデザイナーの育成を急げ~
- テクノロジーからイノベーションは生まれない
- 第4章 「マウントフルネス」を実現するには ~「80億総マウント社会」を生き抜くための人生戦略~
- マウンティングとともに生きる
- 「他人と比較するな」論に振り回されるな ~人間は何かと比較しないと幸福感を感じられないように設計された生き物~
- どうせ自由になれないのなら,マウンティング欲求を一方的に否定するのではなく,人生を切り拓くための武器として有効活用しよう
- マウンティング欲求を「手放す」必要などまったくない ~マウンティング欲求を捨てるのではなく,味方につけよう~
- マウンティングを味方にする戦略と技術
- 夢や目標は「マウント化」して紙に書き出して叶えよう ~未来マウント日記~
- 「マウント暗唱例文」でマウントフルな出来事を引き寄せる
- 複数のマウント要素をかけ合わせて,独自の「マウントポジション」を確立し,終わりなきマウンティング競争から自由になろう
- マウンティングを制する者は人生を制する ~マウンティングリテラシーを鍛えて「80億総マウント社会」を力強く生き抜こう~
- マウンティングとともに生きる
- おわりに
はじめに
会社でも、SNSでも不毛なマウンティング競争が行われています。
ビジネスパーソンとして実務に取り組む中で、人間社会におけるマウンティングの重要性に気づいて以来、我が国における「マウンティングリテラシー」の向上に努めるべく、マウンティング研究家として発信活動に取り組んできました。
人生は、マウンティングで攻略できるのです。
マウントさせてあげる
仕事をスムーズに進めるうえでは、人と組織を上手に動かす必要があります。
非常に難しいことです。人間は常に合理的な判断を下すわけではないし、「人間心理」はさまざまな要因で変化します。だからこそ、社内外の関係者に「味方になってもらう」スキルが求められるのです。
あらゆる仕事をスムーズに進めるためには味方を増やさなければなりません。そのための方法が、「マウントさせてあげる」スキルなのです。
相手のメントを適切に設定することによって、見方になってもらいましょう。「マウンティング人心掌握術」を習得できれば、あなたはさらに超一流のビジネスパーソンに近づくことができます。
スタバ
スターバックスが提供しているものは「米シアトル発祥のカフェで読書しながら優雅にコーヒーを楽しんでいる自分」というマウンティングエクスペリエンス(MX)です。
創業者は、居心地と深掘りコーヒーだけを作りたかったわけではないと述べています。
現在、中国初のラッキンコーヒーが店舗数を急速に拡大しており、スタバを超えるブランドになるならば、マウンティングエクスペリエンス(MX)の設計が重要となるでしょう。
未来マウント
「思考は現実化する」「夢は紙に書けば叶う」このような類をビジネス書などで見かけたことがある人も多いでしょう。夢や目標を紙に書くメソッドで、成功を遂げた人が多く存在します。
「願望実現法」としては、夢や目標をそのまま紙に書くのではなく、「マウントを取っている自分の姿」がありありと感じられるように紙に書き出すことです。
自分だけの「未来マウント日記」を書くことによって、脳に望ましい状態を覚え込ませます。