認知症になったあとも暮らしを続ける方法/来島みのり

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

本人と支援者が教える!

認知症になったあとも「ひとり暮らし・仕事」を続ける方法

発刊 2023年12月20日

ISBN 978-4-7981-8177-6

総ページ数 150p

著者

来島みのり

東京都多摩若年性認知症総合支援センター、センター長。

著者

かもしたまこと

認知症当事者。

出版

翔泳社

もくじ

  • 本書の工夫をご紹介
  • はじめに
  • 本書内容に関するお問い合わせについて
  • 第1章 認知症・若年性認知症って?
    • 認知症・若年性認知症とは
    • 若年性認知症の特徴
    • 若年性認知症ならではの強み
  • 第2章 認知層と診断されてから
    • 現実を受け入れて将来を前向きに考えてみよう
    • 当事者が「しててよかった」と思うこと
  • 第3章 「自立した生活」をできるだけ続けるためには?
    • どのような通院生活を送っている?
    • 主治医に伝えるべきことを伝えよう
    • カギのかけ忘れを防止しよう
    • 外出時の忘れものを減らそう
    • かばんの中身を把握しよう
    • 片付けた場所を覚える工夫
    • 火の消し忘れに注意!
    • 外出時に迷子にならないようにする
    • 自動車・自転車を見直そう
    • 電車やバスなども友好的に活用しよう
    • 消費期限切れや買い過ぎに注意しよう
    • 同じものを買わないように対策しよう
    • 小銭を溜めない工夫
    • 訪問販売には注意しよう!
    • 趣味を持とう!
  • 第4章 「仕事」をできるだけ続けるためには?
    • 部署を異動して仕事を続けた
    • 人事や主治医と話し合って「働けるかたち」を模索した
    • 症状と仕事の相性が悪く退職を決めた
    • 診断後すぐの退職で後悔することも
    • 仕事を続けるために知っておきたい知識
    • 自分の苦手な業務を知って対策しよう!
    • 症状と上手につきあいながら仕事しよう
    • 上司や同僚から」理解を得よう!
    • 部署を変更しながら仕事を続ける
    • 障がい者雇用に切り替える
    • 休職はできるだけ避ける
    • 仕事に復帰したい!
    • 仕事を辞めようと思っている
    • 仕事と治療の両立を目指す人へ
  • 第5章 症状が変化してきたときのつきあい方
    • ある日、幻視が視えるように
    • 時間を見失ってしまう
    • 疲れやすくなる・集中できなくなる
    • 文章を読むのが難しくなってくる
    • 感性が研ぎ澄まされてくる
    • 認知症で亡くなるわけではないことを理解しておこう
    • 当事者が受けられる社会保障を知ろう
  • 参考文献
  • おわりに

はじめに

 本書は若年性認知層本人と、認知症専門の相談員が内容について話し合いながら執筆しました。

家族以外の緊急連絡先をつくる

 緊急時に助けを求めることができる存在を、家族以外につくりました。

 認知症の支援に興味があって、当事者会に参加していた方です。

 風邪をひいたときなど、1人で対処するのが難しいときに、助けてもらったりしています。

 また、相手が困っていることきは、私が助けたりなど、お互いに頼り合う関係です。

道に迷よわないために

 スマホのナビアプリを使いましょう。第三者に自宅を設定してもらうなどの工夫が必要ですが、有効な対策の1つです。

 ヘルプカードを携帯している人もいます。緊急連絡先や必要な支援内容などが記載されています。自治体にヘルプカードについて問い合わせてみて下さい。

できるだけものを少なくする

 認知症になってから、同じものを買ったり、消費期限が切れてしまったりすることが多くなりました。

 冷蔵庫の中のものはスマホでメモするなどの工夫をしています。賞味期限も忘れずに書きましょう。

 可能であれば、買いだめをしないことです。衝動買いも危険です。

 服なども溜まりやすいですが、コツコツ捨てることはできないので、一気に捨てる勇気をもちましょう。

障がい者雇用

 認知症は精神障がい者保健福祉手帳の交付の対象となっています。

 合理的配慮のもとで働きつづけられる可能性があるのです。従業員を43.5人以上雇用している事業主は障がい者を1人以上雇用しなければなりません。

 義務を果たせない企業は納付金を支払わなければならないため、積極的に障がい者を雇用する動きがあります。

 障がい者手帳を持っている場合、周囲の社員から理解を得られやすくなるのです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 バイトに入ってきた、どう考えても発達障害の子は障がい者手帳を持っていませんでした。周りに理解されませんし、プライドが高く、周りに合わせられず、なおかつこだわりがあり、仕事が遅く、傷つきやすいという特徴を受け入れろというほうが無理です。

 軽いADHDですら小規模企業で働くのは難しいです。若年性の認知症は進行が早いので、どんどん仕事が難しくなります。前頭葉やレビー小体型認知症の場合は、物の良し悪しが察しにくいといったことすらあるのです。

 お金の問題があると言いますが、生活保護ですら制限はありますが一人暮らしで1ヶ月11万円ほど貰えます。生きるだけならそんなに使いません。働きたいという場合を除けば、無理して働き続ける必要もないでしょう。

 この本の相談員さんもそうだと思いますが、中小企業で認知症の人と働く現場のことを知りません。注文をまちがえるレストランなどの、感動的な仕事エピソードには絶対にならないのです。

 施設の掃除係に採用しても、問題が多発するといったケースを何度もみてきました。「安易に仕事を辞めるべきではないと言われた」と相談内容を聞くたびに、ちょっとした違和感を感じています。

 「苦しいのに仕事を続けるの?」と心の中で思っていますが、何かに憑依されかのように仕事はしなければならないという使命感に、納得がいきません。

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