失敗しない就職活動/著者:井上恒郎

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

失敗しない就職活動

_あなたに合った就職先の見つけ方教えます。

発刊 2023年11月7日

ISBN 978-4-478-11850-4

総ページ数 222p

著者

井上恒郎

株式会社あとらす二十一 代表取締役。
まだ未知数だったインターネットの可能性にいち早く着目し、Webサイトの構築事業を開始。Webソリューションのリーディングカンパニーに発展させた。

出版

ダイヤモンド社

もくじ

  • はじめに 社会に出たことのない学生が、やりたいことが見つからないのは当たり前
  • 第1章 世の中は君が思い描くほど甘くはない
    • 思い描いていた仕事像などあり得ない
    • あなたの考える「ワーク・ライフ・バランス」は絵空事
    • 楽して稼げる仕事などない
    • 転職は転落の第一歩である
    • 公平な人事などあり得ない
    • どんな仕事でも一人前になるには1万回
  • 第2章 実態を知らずして業界を選ぶな
    • 好きな業界から選ぼうとするな
    • 自己分析をもとに業界選びをするな
    • 大学の専攻で業界は絞れない
    • 説明会やOB訪問で、業界の実態はつかめない
      • 参考:飲料メーカーの営業
    • 一つの業界でも様々な業態があることを忘れるな
      • 参考:不動産業界の業態
    • 「稼ぐ部門」を知れ
      • 参考:製造業の部門
    • 「ハードな環境」と言っても人によって感じ方が違う
    • 「営業」や「販売」というだけでアレルギーを起こすな
      • 参考:営業スタイルのパターン
    • 営業・販売以外の部門に新卒者を配属している業態もある
  • 第3章 自分に合った会社を選べ
    • 多くの学生は無駄な動きをしている
      • 参考:学生が陥りがちな間違った企業の選び方
    • 大学の偏差値を入れる企業の格はイコール
    • 初任給が低すぎる会社は避けた方がよい
    • 初任給が高すぎる会社も避けた方がよい
    • 休みが少なすぎる会社は避けた方がよい
    • 離職率が高い会社は避けた方がよい
    • 社員の平均年齢が低すぎる会社は避けた方がよい
    • ベンチャー企業は避けた方がよい
    • 外資系は避けた方がよい
    • 自分に合った会社の選び方
    • 【コラム①】人事をだますのはいとも簡単。押してダメなら引いてみな
  • 第4章 入社後10年、20年を見越して会社を選べ
    • テレワークは成長の機会を奪う罠
    • 成果主義に騙されるな
    • フレックスタイム制は新入社員には向かない
    • リスクと安定性のどちらを取るかは君次第
      • 参考:10年後、20年後を見越した会社選びのチェックポイント
    • 【コラム②】美大生は就職先をこう選べ
  • おわりに

はじめに

 転職の理由は人によって様々です。誰しも「最初の3年」で会社を辞めることを前提に転職活動をしたわけではないでしょう。

 入社後に働いてみて肌で感じたものに、失望感を覚えることが転職の理由になることが多いと思います。

 人は自分のことを正確に把握していません。就職活動中は「自分の強み」を意識することが多いでしょうから、「自分の弱点」や「不向きなこと」から目をそらしてしまうです。

 ですから、入社する会社を選ぶうえでは、第三者からの冷静な視点が必要になっています。

転職は転落の第一歩

 安定した会社ほど、日々の仕事に大きな変化はありません。

 単純作業や雑用ばかりの日々にやりがいを感じないのです。しかし、仕事とはそういうものとなっています。続けるなら、飽きずにコツコツと続けていくことが、何よりも大切です。

 転職するのが当たり前という考え方が蔓延しておりますが、現実では、1つの仕事を長く続けることすらできない人間がキャリアアップできる転職先はありません。転職支援会社が作るのは、商売のためのキャッチコピーに過ぎないのです。

 また、働きやすい環境の業界や企業への転職は難しく、露同環境の良くない業界や企業ほど転職しやすい傾向にあります。

 転職を繰り返す行為は、自分の首を絞めているのと同じことなのです。

人によって感じ方が違う

 ストレスなく、残業もない仕事など存在しません。

 さらに、「新入社員はハードな環境に突き落とされるのが当たり前」と考えるのが普通です。新入社員を短期間で戦力とするためという理由もありますが、「ハードな環境ほど、人の本性は出やすい」という側面があるのです。

 優秀だった社員を管理職に抜擢したら、なかなか成果を出さないし、周囲に対して必要以上に厳しく当たることもあります。何の不満も抱いていないように見えて、部署異動を命じると辞めたりします。

 よくある例で、会社にとっては悩みのタネにしかなりません。社員のストレス耐性や得意不得意を正確に把握しておく必要があるのです。

多くの学生は無駄な動きをしている

 あなたが受かる会社は決めっています。

 受かるはずもない会社に、時間をかけてエントリーシートを提出することは、「無駄」以外の何物でもありません。

 エントリーする会社を選ぶ基準は「入社したい会社」ではなく「あなたが受かりそうな会社」であることを忘れないでください。

 社風で選ぶ、自分がやりたいことで選ぶ、好きな企業を選ぶ、将来性の高い会社を選ぶ、こんな間違った就活をしている学生がほとんどです。

 将来性は誰にも予測できません。やりたいことなどもってのほかです。大手航空会社は将来性が約束されていましたが、凋落しました。人気自動車メーカーでも、工場勤務や畑仕事を従事させているほどです。的確に予測できる人がいるでしょうか。

成果主義のデメリット

無意識にノルマを達成しようとする
●契約させるまで何度も電話するなどの強引な営業を繰り返す
●お客様にとって不必要であっても高額なプランだけを提案する
●同僚のフォローや、書類整理などのノルマに直結しない仕事をやりたがらない
●自分のノルマ達成のために、同僚の顧客を横取りする
●少しでも成績を良く見せるために虚偽の報告をする

 成果主義だと、社員が個人主義になりすぎてしまう危険性があります。上司が部下に厳しいノルマを課してしまうため、社員が不正行為に走ってしまいがちです。社会問題にまで発展するケースもあるでしょう。

 多くの人が関わり合って成り立っているのです。自分の事だけしか考えられないような、視野が狭く、包容力のない人間がビジネスの世界で成功するはずがありません。

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