東大ノート/著者:西岡壱誠

※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

「思考」が整う

東大ノート。

発刊 2023年10月3日

ISBN 978-4-478-10701-0

総ページ数 214p

著者

西岡壱誠

偏差値35から東京大学を目指すも、現役・1浪と、2年連続で不合格。
崖っぷちの状況で開発した「暗記術」「読書術」「作文術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大(文科二類)合格を果たす。

出版

ダイヤモンド社

もくじ

  • はじめに_「ノート」こそ、頭をよくする源泉
  • 第1章 東大生はどうやってノートを取っているのか
    • 東大生がノートを取る目的とは?
      • ノートは情報を「整理・理解・変換」するためのもの
    • 東大生が使っている3つのノート術
    • 頭がいい人は「分解」ができる_メモノートの目的
      • 「分かる」とは「分ける」こと
    • 情報を整理して「記憶量」を増やす_インプットノートの目的
      • 整理の仕方を工夫する
      • きれいに整理すると「記憶量」が増える
    • 「自分」を通すと定着しやすい_アウトプットノートの目的
    • 「自分で」ノートをまとめる意味
  • 第2章 メモノートの作り方
    • メモノートを作るには、どうすればいい?
      • まずは「タイトル」をつける
      • 「順序」を立てる
      • 交ざった情報を「分解」する
    • A》オーダールール_情報の「レイヤー」を揃える
      • ノートには、ルールが必要
      • 大きいものから小さいものへ
      • ノートも、大きいものを先にする
      • オーダールールのコツ
      • レイヤーを揃える
      • レイヤーがズレると、うまくいかない
    • B》タイトルサイン_情報をレイヤー分けするための「型」
      • タイトルサイン_情報をレイヤー分けするための「型」
      • 抽象から具体へ
      • 型で分解する
      • 原因と結果で分ける
      • やっぱりレイヤーは揃える
      • ①「原因と結果」のタイトルサイン
      • ②「事実と意見」のタイトルサイン
      • ③「背景と具体例」のタイトルサイン
      • ④「大枠の概要と各論」のタイトルサイン
    • C》ブランチカット_情報量を「最小限」にする
      • ①「文レベル」のブランチカット
      • ②「文章・ノート全体レベル」のブランチカット
  • 第3章 インプットノートの作り方
    • インプットノートを作るには、どうすればいい?
      • 「整理整頓」をする
    • A》パターンルール_同類のものでパターン化する
      • ①「意味」のパターンルール
      • ②「因果」のパターンルール
      • ③「同質」のパターンルール
      • ④「同分野」のパターンルール
      • ⑤「類似」のパターンルール
    • B》コネクトサイン_関係性を繋ぐ
      • ①「→」時系列と因果関係を示す
      • ②「=」同等の情報を示す
      • ③「⇔」反対の情報や、対立する情報を示す
      • ④「Q」「A」問いかけ・質問とその答えを示す
    • C》エイムカット_ゴールを明確にし、それ以外を切り捨てる
  • 第4章 アウトプットノートの作り方
    • アウトプットノートを作るには、どうすればいい?
      • アウトプットは、「できる」を作る
      • アウトプット前提にすると「インプットの質」がよくなる
      • アウトプットノートは「実践」してこそ
    • A》サマリールール_言い換える
      • 「丸暗記」は避ける
      • ①本質を要約する
      • ②漢字2文字で表す
      • デザイン的に表す
    • B》イラストサイン_イラストや図で示す
      • ①「変化」のイラストサイン
      • ②「二項対立と比較」のイラストサイン
      • ③「因果関係」のイラストサイン
    • C》テーブルカット_フォーマットに落とし込む
      • ①「変化前・変化後・変化要因」テーブル
      • ②「二項対立と比較」テーブル
      • ③「背景と原因」テーブル
  • おわりに_ノートは「自分の思考」を映し出す

はじめに

 同じ時間をかけて勉強をしていても、成績が上がる人は上がりますし、そうでない人の成績はあまり上がりません。

 同じ本を読んでも、多くの情報を得られる人は得られますし、そうではない人は全然情報を得られません。

 私はもともとバカで、英語の成績は100点満点中3点です。そこで、頭のいい人からノートを見せてもらうことにしました。

 やはり、東大に合格するような人たちのノートの取り方は違います。情報が丁寧にまとまっていて、後から読み直しても読みやすいのです。

 頭のいい人のやり方パクリまくって、偏差値35から東大に合格することができました。

 頭の中を整理して、あとから見直すときも効果ができるようになるノートこそ、頭のよさの源泉なのです。

頭がいい人は「分解」ができる

 情報が整理できていないときに作るのが、メモノートです。

 自分が理解できる大きさになるまで分解することで、物事を理解できるようになります。長い文章も箇条書きなどで、分解していけばいつかは分かるようになるのです。

 整理とは分解であり、頭の中で整理されます。

 タンスの中に洋服をしまうときも、丁寧に畳んで収納したほうがより多くの衣類をしまうことができます。脳も同じで、情報をうまく畳むことができればたくさん記憶できるのです。

パターンルール

 因果関係が同じもので括るというルールでノートをとると次のようになります。

【17世紀の危機】
 17世紀には、新大陸の銀の産出が減少したことによる経済成長の停滞と、天候不順による凶作が重なり、社会不安が発生しました。

これによって起こった出来事
・ヨーロッパ各国を巻き込んだ30年戦争
・イギリスのピューリタン革命
・フランスとフロンドの乱
・スペインのカタルーニャの反乱
・ロシアのステンカ=ラージンの反乱

 ひとつの原因から、さまざまな結果につながっていることがあります。複数に出来事につながっている「本質」を探して押さえておけば、そこから発生する出来事がおぼえやすくなるはずです。

言い換える

 アウトプットするときは、「常に『言い換え』を心掛けて、コピーアンドペーストは禁止」ルールを設けます。

 先生が言ったことや黒板に書いてあるものをそのまま書き写す場合が多いと思いますが、アウトプットにおいてはNGです。

 それも、ノートを書くことは、自分の頭を経由させる行為なので、コピペでは意味のない行為になってしまいます。

 丸暗記は避けて、情報をかみ砕いて、文章がつながるように言い換えることが必要なのです。

アウトプットテクニック3選

①本質を要約する

 細かい部分は切り捨てて、「要するにどういうことなのか」を考えるということです。

 大枠としてどういうことなのかを考えることで、物事への理解度が高くなります。

 どんなに長い情報でも、とりあえず短くまとめてみましょう。

②漢字2文字で表す

 熟語で表してしまおうということです。

 「しなければならない」という表現は、「義務」という言葉に置き換えられます。

 20文字くらいが一気に2文字になります。このようにして情報を畳んでいくのです。

③デザイン的に表す

 「→」や「〇」を用いて、デザインとして表現することで簡略化できます。

 「人口増加」なども、「人口↗」のように表現できるのです。

 「㊟」のように、強調する部分を簡略することもできます。

 できれば他人に読んでもらい、意味が通じるかどうかも確認してもらうとよいでしょう。

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