コンビニが日本から消えたなら

※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 人手不足も深刻化して、都内のコンビニでは外国人労働者なくしては成り立ちません。若年層人口の減少でアルバイトも集まらないようです。時給も上がり、店舗運営を担うフランチャイズオーナーの窮地は加速しています。

 コンビニは日本の誰もが利用する、日本国民が作り上げた世界最強のリアル小売業であり、そのことに異論を挟む人はいないでしょう。

 コンビニは、お客様のニーズを満たし続けるだけではなく、社会的意義に立ち向かい進化する時代となりました。全国のコンビニが社会の問題を解決していけば、自ずと日本全体が元気になっていきます。

書籍情報

タイトル

コンビニが日本から消えたなら

第1刷 2020年1月10日

発行者 小川真輔

発行 KKベストセラーズ

装幀 井手陽子(iimon design studio)

本文図版 藤原裕美(ma-hgra)

構成 松本晋平

印刷 近代美術

製本 ナショナル製本

DTP 三協美術

ISBN978-4-584-13958-5

総ページ数 278p

著者

渡辺広明

マーケティングアナリスト、流通アナリスト、コンビニジャーナリスト。

出版

KKベストセラーズ

健康・医療のテーマ

UnsplashFranki Chamakiが撮影した写真

 コンビニからのアプローチで社会保障費の削減に寄与できる一部に、大衆薬の規制緩和の取り扱いがあります。医療機関で処方されると保険が適用されるので、患者の負担額は1~3割で済みます。

 わざわざ病院に出向く必要はないけれど、市販薬は欲しいといった場合に医療機関を使わなくて済むのです。

 しかし、コンビニの従業員が登録販売者の資格を所持している必要があり、それなりにハードルが高いものとなっています。

 2014年には大衆薬のインターネット通販が解禁されるなど、緩和が続いているので、近い将来は実店舗での規制も緩和されて手軽に販売できるようになるはずです。

コンビニコスメ

Unsplashpmv chamaraが撮影した写真

 資生堂の「ヌーヴ カラークレヨン」が欠品しそうになるエリアがありました。資生堂に掛け合っても「ないものはない」の一点張りで、融通が利かなかったのです。

 そこで、ドラックストアや他コンビニを回り、「ヌーヴ カラークレヨン」を買い集めました。資生堂の担当者からも「コンビニは、そこまでするものなのか」と驚かれましたが、資生堂が真剣に「コンビニに商品を置くこと」について議論してくれるようになったのです。

 お互いを介してミーティングが行われ、今では様々なコンビニ限定商品が生まれています。

万引き被害

作者: YUart125

 コンビニでも万引きは当然起こります。実はその9割が従業員によるものだと言われているのです。

 万引きだと思っていない商品の「ロス」は、コンビニでは日常的に起こっています。「からあげクン」を1個余分に揚げて食べてしまう。賞味期限が切れたと言い訳して食べてしまう。廃棄商品や廃棄商品になる手前の弁当を上げてしまう。このような行動がエスカレートしてしまうのです。

 廃棄食品の持ち帰りを禁止しているオーナーがほとんどです。理由は、想定外のロスが発生するからに他なりません。

 目当ての弁当を客に購入されたら困るとバックルームに隠してしまう可能性がないとも言えません。当たり券を友人に配ってしまうというのもあります。品出し中に落としてしまったジュースや潰れたお菓子を持ち帰るなども考えられるのです。

 こうした万引き「ロス」は9割ほどは従業員が真犯人となっています。

良いコンビニ

Image by Johnny_px from Pixabay

ポイント
●トイレの清掃が行き届いているか
●店内の床がキレイか
●日用品に埃がかぶっていないか
●缶の飲料のラベルが正面を向いているか

 ここまで細かく行き届いているコンビニを評価するにしても、管理の手が回っていない店舗にマイナス評価を与えるのは少しばかり酷だと思います。

 お客様の数が多く、人手が足りないなどの事情がある店舗もあるのです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 私個人としては、コンビニはATMや旅行先くらいでしか使わないので、無くなったとしてもATMさえ残しておいて頂ければ不便に感じません。ですから、そんなに商品イベントしてたのかと驚きました。

 缶の口に手を触れられて怒っている感じの悪いお客様や、タバコの渡し方が雑だと言ってクレームをつけているお客様も見かけたことがあります。

 品出しをしていて、レジに駆け込んできてくれたアルバイトの店員さんにそんなことを言うのかと、驚愕した覚えがあるのです。缶の口について怒っているお客様に同情するアホなお客様もいました。

 汚れや埃(あるいはウイルス?)が気になるという感じなのでしょうか。埃なんてものは空気を吸っていれば入りますので、別に触られた程度であれば、そのまま缶に口をつけて飲んだところで何ともなりません。「なんか」嫌だと思うのであれば、その「なにか」を調べたり自分でできる解決方法なりを見つければ良いのです。他人は変わりませんし、漠然とした思いであれば伝わりません。

 気になるという方であれば、ハンカチなどで拭かずに(絶対ダメ)、カルキの入った水道水で流すことをすれば、時間以外に損をすることはないと思います。

 モンスタークレーマーにならないようにお願いします。

 ひとりひとりのお客様のニーズに答えるのは、人材的にも作業量的にも、無理があります。コンビニも色々と工夫していますし、人員が不足している中で働いてくれるバイトさんもいらっしゃいます。そんなことを本書から感じました。

 下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。

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