※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
お客様から不動産の売却をされたときは、まるで人生相談を受けたような気持になります。物件が高く売れれば、私たちも幸せな気持ちになるのです。
実際は、お客様が売却に失敗したり、悪い業者にだまされて身動きとれなくなったりするときがあるのです。
プロの目には、いろいろなことが見えてきますが、すでに手遅れであることも多いのです。もう少し早くお客様と出会っていたら、打つ手もあったと感じます。
これ以上、不幸なお客様を見るのはいやだという気持ちが、本書に結実しました。
書籍情報
失敗しない新時代の不動産売却
第1刷 2023年1月30日
発行者 久保田貴幸
発行 (株)幻冬舎メディアコンサルティング
発売 (株)幻冬舎
装丁 村野千賀子
印刷・製本 中央精版印刷(株)
ISBN978-4-344-93778-9
総ページ数 272p
大野勲 センチュリー21エコホームズ代表取締役
徳田和正 株式会社レックホーム代表取締役
岸川悦也 株式会社フォステール代表取締役
奥田幸三 株式会社ライフアドバンス代表取締役、株式会社BondsCamper代表取締役
大村武司 ウエストエリア株式会社代表取締役
川向健太郎 株式会社穂高住販専務取締役
幻冬舎
媒介契約に必要なもの
必ず必要な書類
●登記権利証(登記識別情報通知)
●建築確認済証・検査済証(一戸建ての場合)
●間取り図、建物の図面、設備の仕様書
●境界確認書・地積測量図
●身分証明書
不動産の所有権を取得し、その登記が完了したことを証明する書類、
建築基準法に遵守して建てられているかの書類、
購入してくれる人がイメージしやすい間取り図、
トラブルを未然に防ぐための、隣接する土地や道路などの境界を証明する書類、
身分を証明する書類、
これらの書類を売買契約時は買主に、引き渡し時は移転登記を依頼する司法書士に提示します。
なるべく用意しておきたい書類
・新築購入時のパンフレットやチラシ広告
・建築設計図書・工事記録書
・耐震診断報告書・アスベスト使用調査報告書
・地盤調査報告書・住宅性能評価書・既存住宅性能評価書
・ローン残高証明書
買主を募集しやすくするための書類があると、不動産を専門として仲介業者さんが高値を付けやすくなります。そのため上記の用意しておきたい書類については、仲介会社から提出が求められる場合もあるようです。
確定申告と納税
不動産を売却したときにかかってくる税金には、所得税・復興特別所得税と住民税があります。このうち所得税の納税額を決めるには確定申告が必要です。
所得税の申告時期は翌年の2月16~3月15日で、住んでいる場所を管轄する税務署に提出します。
確定申告を行う場合には、申告書の他に以下のような添付書類が必要です。
- 譲渡所得の内訳書:売却時に税務署から送られてくる書類
- 譲渡時の書類:売買契約書、売買代金受領書、固定資産税清算書、仲買手数料などの領収書(コピー)
- 取得時の書類:売買契約書、固定資産税清算書、仲買手数料などの領収書(コピー)、増改築時の請負契約書や領収書のコピー
- 売却した土地・建物の全部事項証明書
- 戸籍の附票
不動産を売却する際は、そこから出る売却益にかかる税金も計算しておかないと、あとから税金がたくさんきて慌てることになりかねません。
所得税の納付期間は、申告時と同じタイミングで1カ月しかありません。分割納付もできますが、利子がかかってきますので、注意が必要です。
不動産相続のポイント
Image by Paul Brennan from Pixabay
相続を知ってからできる選択肢
- 単純承認
- 限定承認
- 相続放棄
単純承認の条件
- 相続開始を知ったときから3カ月以内に限定承認も相続放棄もしなかった
- 相続財産を処分した
- 相続財産を隠匿した
- 相続財産を私に消費した
- 相続財産を悪意で相続財産の目録に記載しなかった
上記の行為をみたし法定単純承認が成立すると、相続放棄や限定承認をすることができなくなります。
被相続人に多額の借金があったり、借金の有無が不明だったりして限定承認や相続放棄を検討する場合には、十分に注意する必要があります。
目的に特化した売却方法
Unsplashのimmo RENOVATIONが撮影した写真
持っているマンションが新耐震基準を満たしおらず、フラット35適合基準にも適合していないとしても試せる方法があります。
独身者をターゲットにした「ビンテージ・リノベーション」と銘打って、あえてコンクリート内田氏、むき出しの配管など最近一部で人気の高いビンテージな雰囲気を強調した施しをするのも1つです。
夫婦2人暮らしを楽しむ部屋をコンセプトに畳やダークブラウンといったシックな色合いのリノベーションを行っても良いでしょう。
あるいはペット住宅のリノベーションをして、より限られたターゲットを狙う方法もあります。
SNSで動画を撮って、不特定多数の方に物件を観てもらう売却方法もあるようです。どんどんSNSでの活用が広まれば、メルカリのように、個人が気軽に不動産をネットで販売する時代が来るかもしれません。法律によって厳しく制限されている不動産の売買をコントロールできている不動産会社がネット販売に手を尽くせば、不可能ではないシステムです。
感想
サイト管理人
不動産を持つにしても、売れることを前提にして保有しておきたい財産だと思います。価値が下がっていくものをわざわざ購入して、未来に損をすることがないようにしたいはずです。
時代が進めば、建築の規則も変わってきます。古い建物が、購入時よりも高いことはほとんどないでしょう。
けれども、なるべく高く売れる方法はあるようです。相続する家の問題解消にも触れていました。亡くなったことを知ってから3カ月の制約があるのも頭に入れておきたい内容です。
不動産関連に関わる前に、失敗しない不動産売却について学んでみてはいかがでしょうか。
下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。
購入リンク
紙
※amazonの商品リンクです。画像をクリックしてください。