グランピングオーナー生活

※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 私たちのグランピングであれば、インフラ設備のない無人島や誰も知らない秘境にも、グランピングの施設を作ることができます。

 仕事と遊びを兼ね備えた、”秘密基地”のようなものを作れるのです。

 グランピング施設の経営は「最短で儲かる仕事がしたい」という方には、魅力的なビジネスモデルではありません。コインパーキングや仮想通貨投資など、可能性があるものが他にあるからです。

 「オーナー自身が心から楽しめて満足できるビジネスがしたい」

 このように考えているような方にこそ、おすすめしたいと思っています。

書籍情報

タイトル

遊び心に投資する

グランピングオーナー生活

第1刷 2023年1月28日

編集発行人 坂尾昌昭

発行 (株)G.B.

印刷 (株)シナノパブリッシング

ISBN 978-4-910428-25-3

総ページ数 207p

著者

前田雄一

株式会社ゼンシン代表取締役社長。

 2001年に有限会社ゼンシンを設立し、2017年にグランピングツールブランド deluxs.を発表しました。グランピング施設の企画・開発を行うほか、販売・運営管理機能に特化したデュクラスジャパン株式会社を立ち上げ、今に至ります。

出版

G.B

9割日本人が勘違いしているグランピング

UnsplashShelby Cohronが撮影した写真

 グランピングとは、グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語です。

 コロナ禍で「外出自粛」が要請された2020年に、三密を避けながら息抜きできるレジャー施設として再認識されました。

 日本に「グランピング」が登場したのは2015年頃です。とても新しい宿泊施設であることから、実際には、グランピングがどういうものなのか、よくわからない人が多いのです。

 ホテル並みの接客が不要だと思っていたりして、勘違いグランピングが乱立しているのが現状です。しかも1泊4万もかかる施設が後を絶たず、お客様がグランピングから離れていく人がいます。

 それでも、今は大きな収益をあげられることでしょう。

 10年後、本当に必要とされるグランピングを知っていただきたいのです。

顧客単価の高いグランピング

UnsplashBlake Wiszが撮影した写真
グランピングホテル・旅館
顧客単価2万5000円1万5670円
利用人数3.5人2人
客室単価8万7500円3万1340円
稼働率50%34.6%

 ホテル・旅館が、1万5000円ほどの顧客単価で利用人数が2人程度、客室単価が3万円ほどです。

 グランピングは、子ども連れのファミリーなどの複数人による利用が多く、単なる宿泊ではなく、「非日常体験」を求める人が多いからこそ、人気を博しているのです。

 コロナ過で毛て、キャンプやグランピングに爆発的な人気が出た影響もあり、収益性は宿泊室よりグランピングに軍配が上がっています。

 グランピングビジネスに参入する人が多いのはこういった理由です。

グランピング着工

UnsplashJonas Dückerが撮影した写真

グランピング着工
PHASE-1土地確認
 ●グランピングに適した場所か?
 ●地目確認、所有者確認(法務局)
 ●インフラ(上下水道、電気など)確認
PHASE-2
ラフレイアウト作成

 ●Google Mapなどを活用してイメージ図を作成
PHASE-3
見積り&収支イメージ

 ●ラフレイアウトの概算見積り
 ●施設の収支イメージをシェア
 ●見積りが想定内の場合は、具体的に計画を進める
PHASE-4
行政確認

 ●テント=工作物として理解いただけるか?
 ●簡易宿所、消防適合検査の事前相談
 ●開発許可、確認申請、建設許可などの有無の確認
PHASE-5
現地確認

 ●現地に行き土地の適正を調査
 ●地域連携の可能性など、コンテンツ発掘
PHASE-6
図面&見積り作成

 ●現地調査を元に詳細図面の作成
 ●予算に合わせた見積りの提出
PHASE-7
事業計画書

 ●資金調達のための事業計画書作成支援
 ●事業計画書のひな型を提供
 ●事業収支シミュレーションの支援

146p~147pよりほぼ抜粋

 土地を購入してもグランピングを始められないパターンに、インフラ設備を整えるのにお金がかかりすぎるケースがあります。

 住宅や売店などの建物がほとんどない山奥の場合が多いです。

 造成工事だけでなく、上下水道、電気、電話、インターネットの開通工事が必要になる場合、数千万円単位の予算が必要になる場合があるのです。

 しかし、そういった場合でも自給自足できるオフグリッド式施設というパターンあります。

 「日常の喧騒から離れた場所に秘境リゾートを作って楽しんでもらいたい」このような考えがある方はグランピング施設のオーナーにピッタリだと思います。

 日本は地震大国ですので、ハザードマップの確認を忘れずにお願いします。

パークPFI

Image by Peter H from Pixabay

 グランピングは公園に作ることもできます。公園の魅力や利便性を向上させるために、民間業者による事業アイデアを公募するものです。

 大きな公園に、カフェや売店があるを見かけたことがある人は多いと思います。

 このパークPFIを活用してグランピングするメリットは「集客が容易になること」です。公園に渡すマージンや家賃、販管費などが引かれますが、それほど大きな経費にはなりません。

 地の利を生かして、集客の負担を減らし、収益を増やすことができます。

 滋賀県の「みどりとみずべの将来ビジョン」計画では、琵琶湖周辺の公募が検討されているようです。

あとがき

 グランピングに訪れてあさるすべてのお客様が童心に帰り、ワクワクとドキドキの感動を味わい尽くせるようなグランピング施設を作っていくのが、一生をかけて追いかけていきたい私の”夢”です。

 私は15年以上、ブログを続けているのですが、「人生、想ったようにしかならない」ということを繰り返してしまう癖がありまうす。自分がビジョンを描かないと、満足のいくような人生を歩むことができないということです。

 18歳で創業したときは、シングルハンガーなどを納品する下請けの事業者でした。そこから、自分なら変えられると想い続けて、展示会のプロデュースやグランピング事業に飛び込み、次々と”業界初”を生み出してきました。

 「自分の人生はこんなもんだ」と諦めていれば、今とまったく違う世界で、鈍色の毎日を過ごしていたかもしれません。

 お金を稼ぐためだけを人生の目的にしたくないというのが、私の本音です。グランピングで自身の夢や憧れをかたちにしました。あなたの輝かしい未来を築く一助となれば幸いです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 たき火は見ていて飽きないし、寒い中で食べる食事も美味しく感じます。アウトドアの楽しみは、いつもとは違うところにあり、喧騒から離れることにあると思うのです。

 今は混み過ぎていて、キャンプを心から楽しめていません。

 子ども連れでくる人もおられますが、自然は甘くないのです。周りに迷惑をかけない覚悟をしてから、家族で非日常を楽しまれると良いでしょう。

 けれど、個人としては静寂の中で簡素な食事をして、メチャメチャ美味しく感じたあの感動を、少し気だるく片付けをしている中で自然に癒される感覚を、また体験したいと思っています。ようするに、元の需要数に戻り、以前のキャンプ環境が体験できることを願っていたりするのです。

 そんななかで、キャンプ過酷さを緩和してくれるグランピングというサービスを展開しているようで、自然の中でホテルのようなサービスを受けることができます。

 こちらも流行ってくれれば、キャンプを楽しむ人にとっても有益なのではないでしょうか。

 非日常体験に4万円を出してくださるお客様がいます。そこにビジネスチャンスを感じてもおかしくはありません。これからもしっかりとした運営をすれば、離れて行かないお客層が獲得できそうです。

 コロナ過で生まれた新しい価値観の1つに、この本で触れてみてはいかがでしょうか。

 下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。

購入リンク

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