※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
個人的なエピソードを交えながら、「経済的な自立」のステップを紹介します。それぞれ根拠となる経済学の学説やデータ、セオリーについての説明です。
感情に動かされていたら、お金では失敗してしまいます。理解して、考えて、判断をして下さい。
「節約」から「投資」へと、経済的自由に向かう旅に出発し、お金に囚われている状態から、気持ちに余裕のある生活へシフトするのです。
けれども、「裕福」になる前提として、自分の「幸福」を忘れないようにお願いします。
書籍情報
ムリなく貯めて賢く増やす
パックン式 お金の育て方
第1刷 2022年11月30日
発行者 三宮博信
発行 朝日新聞出版
印刷 大日本印刷(株)
ISBN 978-4-02-332271-4
総ページ数 350p
パトリック・ハーラン(パックン)
報道番組でコメンテーターなどを務めています。お笑いコンビを組んでテレビ業界に進出し、カラテカやドランクドラゴンといった同期と注目を集めました。
2012年からは東京工業大学の非常勤講師もしており、金融教育の講師として全国各地で公演をまわっています。
お金を持ちたい理由
私の場合は、大金持ちになりたいわけではありません。
高級車や豪華な食事にも興味はないのです。お金を増やしたい理由としては「お金をあまり気にしない状態」を造りたいからです。
母は、お金の心配をいつも抱えていました。銀行の残高、次の収入はいつ入ってくるのかと、涙をみせることもあったのです。
拘束されずに自由な人生を送るためには、お金は必要になります。
ある日「自分の投資している資産だけで、自分の給料を上回ればゴールだ」という話を聞きました。苦学生の自分は驚愕したのです。
収入にはパッシブインカム(不労収入)があります。このパッシブインカムが増えるほど、人生の自由度が増すことでしょう。
日本に来て、福井県で英会話講師をしながらお金を貯めました。その後、投資を始めることで、芸能界にチャレンジすることができ、25年以上投資を続けてきた今、人生の自由度は広いです。
収入の「3・5・2の法則」
節約するには工夫が必要です。無理をしないポイントがあります。
アメリカのファイナンシャルアドバイザーが挙って使う「5・3・2の法則」が参考になると思います。
月収の5割を生活費として考えて、娯楽と投資のバランスを考えるのが「5・3・2の法則」です。いざ、5割で生活しようと思ってもなかなかできません。結局5割以上を生活費にあててしまい、永遠に投資を始められない状況になってしまいます。
なので、「3・5・2の法則」で考えましょう。投資するのを最優先にします。最初に、自分で決めた投資資金を抜いておくと、不思議な事に5割の生活費で過ごせるものなのです。
また「積立投資」という方法を使うと、毎月の指定日に自分で決めた金額を投資することができます。
自然と「節約できる人」「投資できる人」になれるのです。
FIREのRはRelax
FIREのFとIとEには素直に賛同できます。早いうちに経済的自立をすることは、とても良いことでしょう。Rはリタイアというよりも、リラックスに近いと思います。暮らしや気持ちにゆとりを持つために、不労所得を増やしていくのが目的だからです。
リラックスできたら、今よりも更に好きな仕事に集中できます。他にも、料理人やバスガイド、スキューバダイビングなどもやってみたいです。
頭にあるのは、世界各国を旅する旅番組を作ることです。僕が生きたい場所にパッシブインカムで行かせてもらおうと思います。
番組名は『世界バックパックンの旅』でどうでしょうか。
投資信託を選ぶ
オススメする投資先は、S&P500に連動するインデックスファンドです。
しかし、投資をしていてあまり面白くないのが弱点になります。将来の株価市場の値上がりを期待して、ひたすら積立投資をするというスタンスも地味感じることがあるでしょう。
自分が世の中のためになりそうだと思う「セクター型のインデックスファンド」に一部の投資資金をあててもいいと思います。
セクター型のインデックスファンドには、「医療系の企業を集めたもの」「IT系の企業を集めたもの」といったように、特定のテーマで銘柄を集めた投資信託のことです。
実際に、未来を予想した投資が、リターンにつながったら面白いと感じるでしょう。
環境問題に興味があるのなら、「好感の持てる環境問題に取り組む企業を集めたインデックスファンド」に投資し、環境対策に対して応援するとよいかもしれません。
正直、こういう予測は必ず当たるものではないのです。個別銘柄よりはリスクがありませんが、リスクを抑えるならば、無難なインデックスファンドに投資することを推奨します。
あとがき
貧しい環境で育ったので、いつしか僕はお金のことを考えるの大嫌いになりました。
「お金のことを考えなくて済むには、どうすればいいだろう」
「どうしたらこの状況を抜け出せるだろう」
そう、考えるキッカケになったのです。
お金の育て方自体は3ステップしかありません。
- 徹底的に節約する
- 一生懸命働く
- 投資でお金を増やす
働いて、奨学金を完済し、投資を始めました。そうしてできた今の生活は、夢のような環境です。
私はもう、十分お金持ちです。そして、やってきたお金の工夫は、誰にでもできます。
ビル・ゲイツやイーロン・マスクとは、資産の額が違いますが、幸福の度合いは変わらないと思うのです。
お金に悩まなければ、幸せな生活ができます。それで十分ではないでしょうか。
感想
サイト管理人
具体的に、月収のどのくらいを投資にあてたらよいかの基準が書いてあります。先に投資してしまって、投資額の分は賃金ではないとすれば、余った金額を生活費に過ごせるはずとのことです。
パックン式FIREの意味も、少し独特でした。けれど、理解が十分にできるものになっています。
リタイアに関して否定的な人は、積立て資産を築ける方に多いと思います。しかし、私の体験ではリタイアは最高の人生を生む機会であると確信があるのです。この点では、パックン思想とは相容れないでしょう。
仕事辞めて暇な時間を過ごした時期が、平均より長い私に言わせれば、暇な時間はガチで幸せです。「暇だ」と思って、突飛に旅行に出かけて楽しんだり、旅の途中で「体洗いたいな」と思って出会った温泉が最高だったり、パーキングエリアで何気なく食べた三角油揚げがメチャクチャ美味かったり、家でダラダラとsteamの安いゲームを漁っていたら面白過ぎたり、暇では鬱になりません。暇を堪能できる資金がないから病気になるのです。控えめにいって、暇は最高です。
パックンだって、資金があるのに仕事に囚われて、旅番組作れてないですから、、、、やればいいのに。YouTubeチャンネルのプレミアで公開すればいいじゃないか。リタイアもありだぞ。そう、思ってしまいます。
どれだけ資産を築けるかで、自由度が変わってきますから、人生の幅を広げたい方はこの本をキッカケに投資を始めてみていかがでしょうか。
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