命綱なしで飛べ

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 仕事で結果を出したい、成功したいと望む者たちの話を聞いて、彼らについて学びました。そして、変化理論の原則を彼に適用してみたのです。

 その場から動けなくなってしまっている彼らを、どうすれば助けられるか考え続けています。

 仕事で今まで以上に多くを達成し、大きな満足を得るには、心を開き、新しいことを学ばなければなりません。不安も感じるかもしれませんが、それは一時に過ぎないのです。これは進歩の前段階です。

 勇気を出して「格好悪くてもいいから望ましいことをする」必要があります。「望ましいことを見事にこなせる」ようになるのです。

書籍情報

タイトル

命綱なしで飛べ

第1刷 2023年1月5日

訳者 上杉隼人 

発行者 植木宣隆

発行 (株)サンマーク出版

印刷 三松堂(株)

製本 (株)若林製本工場

ISBN 978-4-7631-3999-3

総ページ数 437p

著者

トマス・J・デロング

ハーバード・ビジネススクールのベイカー基金教授。専門は個人および組織の成功要因。

 教鞭を執る前は、モルガン・スタンレーでマネジング・ディレクターおよび最高開発責任者を務めていました。ハーバード・ビジネススクールではリーダーシップ、組織行動、成功要因、人的資本などの分野を講じています。

出版

サンマーク出版

格好悪くても望ましいことをする

Image by Gerd Altmann from Pixabay

 どんな経験を持ち、どんな地位にあろうと、結果をだしたい、成功したいと望む者ほど、「かっこ悪くてもいいから望ましいことをしよう」と思うことができないのです。

 多くの者は、不安で日常の行動を変えることができないと答えます。心配する必要はありません。それは、自分の行動を意識し、変化にいたる第一歩だからです。

 「望ましくないことを無難にこなす」から、「格好悪くてもいいから望ましいことをする」への移行は、不安から勇気に移ることにほかなりません。

 「不安」を押し殺していては、リスクを冒す勇気にたどり着かないのです。勇気にたどり着くと、今度は自分の弱さと向き合うことになります。

 わからないものは「わからない」と正直に白状し、新しいスキルと知識の習得を心がけないといけないのです。

没頭できる状況で囲む

Image by Andrea Albanese from Pixabay

 明確な目標を持てず、不安に満ちた日を過ごしている者もいるかもしれません。そういうことであれば、行動を起こしましょう。

没頭の追求

 自分の仕事に打ち込むには、「仕事の仕方」や「場所」を変えて調整する必要があるかもしれません。上司に包み隠さず率直に相談することが必要です。自分に欠けていると思うことを話してみましょう。

 何もしなくてもいいというわけではないのです。放っておいても調整できるわけではないのです。責任をもって自分で調節しなければなりません。

 目的のある仕事を見つけるには時間と労力がかかりますが、目的を持って組織とかかわろうとすることで、リスクをおそれず、状況に応じた行動がとれるようになります。そういう人ほど、広い知識を身につけるために、自分の弱さを一時的に見せるのは意味があると認識しているのです。

曖昧さからの脱出

 曖昧な反応を突きつけられると、たちまち最悪の事態を想定してしまいます。否定的な思いに囚われ、どんどん悪いシナリオを書き上げてしまうのです。

 曖昧にされて不安になるなら、真実を聞かされたほうが安心できる方がすっきりします。

 荒れた道に入り込んでも、目的があればそこを抜け出す動力と道筋が得られます。新しいことに挑戦し、仕事のやり方を見直さなければならないときも、目的がはっきりしていれば進めるのです。

 自分の目的は何か、折にふれて考えて下さい。仕事を始めた時に何を目指したか、今の目的は何か、将来どんなことをしたいか、考えてみましょう。

忙しさの罠

Image by Gerd Altmann from Pixabay

 結果を出そうとする者は、やらなくてはいけないTo Doがたくさんあります。たしかに、やりがいを感じる有意義な仕事がたくさんあって、忙しくしているのかもしれません。

 ですが、忙しく見せたいから忙しくしているということはありませんか?

 まわりにもそう見えてほしいという気持ちから、平々凡々な仕事を繰り返しているということはないでしょうか。だとすれば、知らず知らず不安に駆られ、罠にはまっている可能性があります。

 仕事がそれほどないときでも、休みを取りにくいと思っていませんか?
 上司があなたのそばに来ると、忙しさをアピールしていませんか?
 チャットやメッセージなどを常にチェックしスマホが手放せなくなっていませんか?
 仕事がないと罪悪感を覚えていませんか?

 忙しく過ごしている習慣を断ち切るのは難しいものです。こうした行動の改善策は各自で見つける必要がありますが、次の方法を試してみてはどうでしょうか?

  1. 1日1時間、本を読んだり、1日の振り返りを紙に書いたりする時間をつくる
  2. 部下や同僚に近づき、仕事以外のことを話せる時間を設ける
  3. いちばん忙しい仕事をわずかでもいいから「短縮」する

 ここで目指すべきは、ただ「忙しさの罠」から逃れることです。

 常に忙しくあろうとする自分を知れば、仕事の進め方を大きく変えることができます。

冒険に「イエス」と言う

UnsplashDariusz Sankowskiが撮影した写真

 人生の本質は、いつイエスと言い、いつノーと言うかで決まるということです。

 仕事をしているときでも私生活でも、冒険に対して「やる」と言えて、愚かに思えることは「やらない」と決断できます。

 時間を重ねながら、状況を把握し、勇気をもって立ち向けるようになるのです。

 困難に挑戦し、不安を克服していく過程で、確実なタイミングを見極められるようになります。

あとがき

 人生において、私の考え方も感性も行動も、ありがたいことに無数の人たちから大きな影響を受けています。

 本書執筆にあたって充実した調査活動を行うことができました。ここでは、妻、メンターの方々、友人、そして娘たちから有益な情報を得ることができています。

 常に信頼とやさしさで背中を押してくれる、いつも最高の助言を与えてくれるのです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 忙しさから解放されて、あいまいな事をなくし、没頭できる環境をつくれるでしょうか?

 A4用紙でパパっと書いている振り返りメモのいい題材になりそうです。

 「かっこ悪さを晒して、自分が望ましいと思うことができています。」そんなことを言い切れる人がどれだけいるでしょうか。

 私も家から一歩も外に出なくていい生活を夢みて、そのための環境づくりのために、曖昧だった夢への目標や定義を明確していくことで、自分が望ましいと思うことを実現させてみたいものです。

 何かやりたいことがあるけれど勇気の出ない方は、下の購入リンクから本書を購入して、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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