※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
日本人は先進国のなかでは生産性が低いと言われています。それは、ぼくらの努力が足りないからでしょうか。
やるべきことがなくなったのに、同じジャンルで頑張っている多く、新しいものが生まれません。ほとんど差がない新商品を早く出すことで、根本的な解決にはならないのです。
目次
書籍情報
タイトル
その働き方、あと何年できますか?
著者
小暮太一
大学在学中に『資本論』の解説書を自作し、学内でヒットさせました。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言しています。
出版
講談社+α新書
ハワイと日本の店員
会社のためではなく、自分のために生産性を上げようと意識している方がどれだけいるでしょうか。
ハワイのマーケットの店員さんは、日本の店員さんのようではありません。鼻歌を歌い、同僚同士で談笑をしながらレジを打っています。ときには、お客さんもそこに混じって談笑するのです。
英語圏では「いらっしゃいませ」の代わりに「お手伝いしましょうか」と声をかけられます。お客さんを手伝うためにスタッフがいるのです。
ハワイのスタバにモヒカン頭のピアスだらけの店員さんがいても、おいしいコーヒーと手助けを提供できれば問題ないのです。
全てを大事にすることが日本のおもてなしなのかもしれません。ですが、何を提供するためにそこにいるのか、わからなくなってしまっています。
仕事がなくなる
ケインズが言うには
人はみな長年にわたって、懸命に努力するようしつけられてきましたが、楽しむようには育てられていません。とくに才能があるわけではあに平凡な人間にとって、暇な時間をどう使うのかは恐ろしい問題です。
(『ケインズ説得論集』日経ビジネス人文庫)
自分の仕事がなくなって困るのは収入がなくなって、食べていけなくなるからでした。
今の時代は必要な食料や生活に欠かせないものを創る作業は、機械やAIが肩代わりしています。人が生きていくうえでは、もはやそんなに仕事をする必要がありません。
これからは、仕事をすることで人として尊厳をもてるかどうかが重要になってくるのです。
やるべき仕事がなくなるというのは、お金はそれほどなくて、やることがなく、暇な時間がたくさんある状態です。これはストレスに感じると思います。
「やりたいこと」も選ばされている
目標年収の誘導
もし、年収1000万円という目標が意図的に、誘導的につくられていたとしたら?
自分で選んだと思わせて、じつは他人に誘導的に選ばされていることがあります。むしろ、ほとんどの選択が誘導されているのかもしれないません。
年収1000万円と聞いて、高給取りと思い浮かべる人が多いと思います。なぜでしょうか。
残念ながら、年収1000万円でも「お金持ちの生活」をするためには足りないでしょう。税金を考慮すると年収3000万円以上の稼ぎが必要です。
贅沢な暮らしをするには、年収1000万円と思わせた人が他にいて、得をする人がいるということになります。そして、会社員でいながら高給取りを目指す基準があったのです。
しかし、裕福に暮らすには年収3000万円以上必要であり、サラリーマンではほぼ不可能になります。これだと、都合が悪い人がいるのです。会社員で頑張ってもらい、出世を目指して向上して欲しいと思っている人がいます。
自分も成功できるか
金持ち父さん 貧乏父さん
人生を豊かにするための思考が書かれている書籍です。
「その人の経済状況を知るには、その人が使っている言葉を見ればいい」
「勝者のコンテクストと敗者のコンテクストがある」
(『金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』筑摩書房)
自分が普段つきあう人たちの年収の平均が自分の収入になる、という話を聞いたことがあるでしょう。
成功している人たちの中にいると、成功者のマインドと成功する方法を直に学ぶことができるので、自分の基準が変わります。
プロスポーツ選手で成功している人と親しい人が皆成功しているかというと、成功できているわけではないので、最初は疑心暗鬼でした。
しかし、成功者の中にもぐりこむと、自分のなかの「シナリオ」が変わるのを、身をもってたいけんしました。自分のなかの「よかれと思ってやること」が変わるのです。
安定した仕事に固執すると会社を辞めないという選択肢になり、自分の自由な時間を持つことが幸せに感じるのであれば会社を辞めるかもしれません。
このシナリオは、ほとんどが自分でも気づかないうちに無意識に決めつけてしまっていることなのです。
感想
サイト管理人
何のためのサービスなのか、「何で?」と思うものはかなりあります。
旅館の食事の説明が、「早く食べさせてくれよ、美味そうなのが目の前にあるんだが…」になってしまうことがあると思います。犬で言うところの「マテ」の状態だとタモリさんもおっしゃられています。「まず、料理の説明をさせていただきます」他にもまだ、あるんでしょうか。
このような謎の過多サービスは、ゴロゴロと日本国内どこに行ってもあります。「求めてない」ものが多いともとれるのです。なるほどと思うものでした。
個人的な意見が混じる新書となっていますが、ヒントもこの中にあるのではないでしょうか。気になった方は、手に取ってみて下さい。