※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
声が通らない
言ったつもりなのに伝わらない
人前で話すのが苦手
こんな悩みを抱えた方に、誰にでもできる簡単なトレーニングを書きました。
車内でこっそり練習する。マスクの中で声を出すのも良いでしょう。実践することが大切です。
目次
書籍情報
タイトル
1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる
著者
安倍恵
スピーチコンサルタント。元中部日本放送(CBC)アナウンサー。
出版
日本実業出版社
オアオウ・オアイアウ
口を開けないとクリアな音は出ない
「え?」って聞き返されないようにしたい。そんな悩みをかかえる人は多いかもしれません。
聞き取りやすい声をつくるには、口を開けて「あいうえお」の母音をしっかりと、明確に発音することが大切です。
母音をはっきりと発音すると1つひとつの音がクリアになり聞き取りやすくなります。
今回は、「母音」をはっきり発音するトレーニングをしましょう。
- 「あ」…口を縦横に大きく開いて、「あー」と言います。
- 「い」…口角を左右に引っ張る感じで、「いー」と言います。
- 「う」…うち先をとがらせて前に突き出し、「うー」と言います。
- 「え」…上の方向に上げつつ口角を左右に引っ張り、「えー」と言います。
- 「お」…口を大きく上下に伸ばして、「おー」と言います。
普段使わない筋肉を使うので、かなり疲れると思います。けれど、このトレーニングをした後は、聞き取りやすくなっているはずです。
「おはようございます」を母音だけにすると「オアオウ・オアイアウ」になります。母音のみを声に出して発音すると、その後、とてもスムーズに発音できるようになるのです。
伝えたい言葉の前で「間」をとる
伝わる4要素
●抑揚
●強調
●緩急
●間
この4つの要素の中で、時に影響するのは「間」です。
さらりと話す内容はテンポよく話し、強く訴えたい箇所ではゆっくり話す緩急をつけ、間をとることで印象が強く残ります。
間は聞いている人にも大事な時間です。理解したり、ワクワクするための時間を設ける必要があります。
話慣れていないと、間をとることが怖いと感じる方をいるでしょう。しかし、聞いている方はまったく気にしていません。話を理解する時間となり、むしろ、ありがたいのです。
「そうだね」で肯定
「D音」は使わない
「でも」「だって」「どうせ」と疑問と反論しか返ってこないと、エネルギーを吸い取られるように疲れてしまうことがあります。
また、「だぢづでど」は、音声学の観点からも舌をだらしなく振動させる発音体感を持つため、相手にマイナスの感覚を与えやすい音です。
「D音」はポジティブな音に変えてしまいましょう。「そうだね」「なるほど」「おもしろそう」といったん受け止めるとよいと思います。
不思議なもので、ポジティブな受け止め方をすると、後には肯定的な表現しか続きません。発言自体が前向きにかわるので、お勧めです。
「さしすせそ」であいづち
あいづちの基本「さしすせそ」
●「さ」…さすがですね
●「し」…知りませんでした、実力ですね
●「す」…すごいですね、素晴らしいですね
●「せ」…絶対です、センスいいですね
●「そ」…そうですね、そんなんですね
印象のよい方は共通して、あいづち上手なのです。話す側の話しやすさが鍵になります。
あいづちの基本「さしすせそ」は、心理学のコミュニケーションでも基礎とされていることです。会話をつなぎ、相手が話しやすくする役割があります。
感想
サイト管理人
滑舌のトレーニング方法や、明日から使えそうなあいづち方法まで、実用的なものが記載させています。
コミュニケーションの具体的な円滑術を知れる書籍となっていました。