※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
使っていませんか?こんな「NGワード」
- まずは自分で考えて!
- じゃあ、やっておいてね
- 前にも言ったよね
- こんなこと言いたくないんだけど
- (トラブルがあっても)大丈夫です
- なんでできなかったの?
- 誰の責任?
- そんなこと考えないでやるんだ!
- 会社のルールです
- 何か意見ある?
5個以上該当する場合は黄色信です。
今日使う言葉から、変えていきましょう。
目次
書籍情報
タイトル
最高のチームはみんな使っている
心理的安全性をつくる言葉55
著者
原田将嗣
株式会社ZENTech シニアコンサルタント。
幅広く営業、人事などの経験を経て、心理的な側面を考えた組織作りの実践を支援しています。
石井遼介
株式会社ZENTech取締役。
経営者、コンサルタントとしてビジネス、スポーツにおける組織づくりを推進しています。
出版
飛鳥新社
アイデアがでないとき
ポイント
●会議で、いきなり意見を聞くのは良くない。
●会議は意見を衝突させて、いい案を生み出すもの。
●個人のブレインストーミングで、アイデアを出してもらうことが大切。
●紙に書き出してもらうとこは有効な手段。
●行動そのものへのお返し言葉を忘れない。
- あてていくので、ひとり1アイデアだしてください。
- 少し時間をとるので、いったん書き出してみましょう。
参加した人から、より多くの意見・アイデアを募ることが、会議の本質的な目的です。意見の衝突が起きることで、思わぬいい案を生み出すことを期待しています。
つまり、最初から正解を求めてはならないのです。まずは突拍子もない意見も含めて、多くの意見を出すことが需要になります。
意見を出すために有効な手段が、個人が各自でブレインストーミングをすることです。効果的なのは紙に書き出してみるという方法です。時間をとって数分後、読み上げるスタイルで発表すれば、会議の進行はスムーズになるでしょう。
これなら、リモート会議などでも使えます。
読み上げてもらった後は、「書き込んでいただいてありがとうございます。」と発言の内容の良し悪しではなく、行動そのものへのお返し言葉を伝えましょう。
たくさん話してほしいとき
ポイント
●一対一での面談は、聞きたいことを聞く時間ではない。
●メンバーへの理解を深めるのが大事。
●聞き方にポイントがある。
●達成感、理解度、発想力、貢献度、などの傾向を知ることも大切。
- 今やっている案件を確認させてもらってもいい?
- 最近、仕事で楽しかったとはなんですか?
メンバーへの理解を深める1on1は、聞き手の聞きたいことを聞く時間ではありません。
「最近、仕事で楽しかったことはなんですか?」このようなキッカケ言葉を使って話ましょう。
ポイントは最近であること、仕事に限定すること、楽しいを聞いていることです。
「特にありません」と言われる場合も多いでしょう。そんな時は次の4パターンを聞いてみるのも手です。
- 達成:成果を出した時に、楽しいと感じるか
- 理解:原因やメカニズムがわかったときに、楽しいと感じるか
- 着想:自分の考えで発想できると、楽しいと感じるか
- 貢献:人の役に立っている実感が得られたときに、楽しいと感じるか
4つほど提示すると、大抵1つくらいは傾向が見えてくるでしょう。
新しく仕事が増えるとき
ポイント
●業務改善をすると、業務が増えることがある。
●限られた人と時間で、仕事をこなすことには限界がある。
●やめるほうがいい仕事について、リーダーが先駆けて提案する必要がある。
- 大変だけど頑張ろう
- やめたほうがいい仕事ってなんだろう
業務改善がテーマになると、「これをしたほうがいい」「あれもするべき」と業務が増えることが多いと思います。
チーム全体の仕事量が増えて忙しくなったものの結果に繋がらない、そんな経験ありませんか。
メンバーの能力、モチベーション、時間、予算が限られている以上、業務を増やすなら、今ある業務を減らすことも併せて考えましょう。
今までやってきたことを無駄だったと思いたい人などいません。だからこそ、リーダーから切り出し、きっかけをつくることが大切です。
頑張りすぎている社員には、「〇〇さんの時間と才能を、もっと重要なところに使ってもらいたいから」といった枕詞をつけて、声かけをしてみてもいいと思います。
心理的安全性の高いチームは、問題やリスクに気づいた時、メンバーが自発的に声をあげられるチームです。先回りして「やめたほうがいいことって、なんだろう」と、助け舟を出してみましょう。
諦めモードになっているとき
ポイント
●発破をかけても、成果は変わらない。
●ネックになっている部分を解消することが大切。
●常に不安を解消していく会社は、パフォーマンスが高い。
- やる気出せ
- どこで困ってますか?
ヌルい職場になっていると感じたとき、ついつい「たるんでいる」「やる気を出せ」と言いたくなります。
発破をかけても仕事の基準が引き上がるわけではないので、真剣になっていつもの変わらない成果を生み出すだけなのです。
目標を到達するために必要なことは、頑張らせることよりもボトルネックを解消することにあります。
不安を常に取り除くような学習する職場が、高いパフォーマンスを発揮するのです。
感想
サイト管理人
仕事で言った事ないような正解例がずらりと紹介されている書籍です。
会議の場で、「紙に書き出しましょう」言ったことないです。
「やめたほうがいいことって、何?」こんな問いかけもしたことないです。
何もしない、叱る、褒める、の3つで成果に違いが出るかのデータを莫大にとった統計実験では、叱るのと何もしないの結果に変化がないと出ています。達成感を感じているときに褒めると良いと言われている様です。なので、発破をかけても効果がないというのは真実に近いと思います。
この本の言う心理的安全性は、少し複雑で面白いものになっていました。参考にしてみてはいかがでしょうか。