ジャーナリズムの100語/著者:フランソワ・デュフール

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書籍情報

タイトル

ジャーナリズムの100語

発刊 2025年2月10日

ISBN 978-4-560-51069-8

総ページ数 178p

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出版社リンク 白水社

著者

フランソワ・デュフール

『ル・プティ・コティディヤン』と『モン・コティディヤン』の共同創刊者であり編集長。
ニューヨーク州裁判所でのドミニク・ストロス=カーン(DSK)公判のツイートや、ランペドゥーサ島のルポで知られている。

出版

白水社

もくじ

  • 序文
  • ニュース
  • グレゴリー事件
  • 通信社
  • 報道機関への経済的支援
  • 分析
  • アングル
  • アナウンス?それとも情報?
  • スポンサー
  • ジョン・F・ケネディの暗殺
  • プレス担当
  • 捏造
  • 理想的なゲスト
  • ブレイキング・ニュース
  • 『カナール・アンシェネ』紙
  • ロバート・キャパ
  • 記者証
  • 職業理論憲章
  • 五つのW
  • 引用(全体引用、あるいは脱落のある引用)
  • 宣伝
  • 「慎重を期しての」条件法
  • コンフ(編集会議)
  • 信用、信憑性
  • 結託
  • コンテクスト(文脈)
  • ジャーナリストの労働協約
  • 誤植やよくある間違い
  • (実業家にとっての)道楽
  • 風刺画
  • 名誉毀損
  • ジャーナリズム学校
  • 経済
  • 発行責任者、編集長(英語の講義)
  • 論説委員、コメンテーター
  • エレモン・ド・ランガージュ(あらかじめ準備された論法)
  • 調査
  • 米国
  • 専門家
  • フェイスブック
  • ファクトチェック(二つの意味)
  • 三面記事
  • 事実?それとも意見?
  • フェイクニュース
  • 統合する
  • エバーグリーンな(テーマ)
  • 無料
  • 序列化
  • 重要な(本当に?)
  • 潜入
  • 情報か、それとも宣伝か
  • (よい)インタビュー
  • ジャーナリスト
  • ジョゼフ・ケッセル
  • 出版と報道の自由
  • 編集路線
  • ロビー、「ロビートミーを施された」
  • 地方記者、記者、上級記者
  • メディアリンチ
  • 定番の季節ネタ
  • メディエーター
  • 街頭インタビュー
  • レイアウト、演出
  • 『ル・モンド』紙
  • 近接性の法則
  • 中立
  • 『ニューヨーク・タイムズ』紙
  • 客観性
  • 監視局、報道委員会
  • オフレコ
  • 切り取りフレーズ
  • 衝撃写真
  • フォトショッパー
  • 広告トラップ
  • 出来高制、出来高払いの記者
  • ベルナール・ピヴォ
  • 剽窃
  • 論争
  • ポジティブ(ジャーナリズム)
  • 無罪推定(と犯罪調査における守秘義務)
  • 予想
  • ピューリツァー
  • 実話/小説、ドキュメンタリー/フィクション
  • 訂正文、反論掲載権
  • 編集長
  • ルポルタージュ
  • ルヴュ・ド・プレス
  • 情報源の秘匿
  • 編集実務責任者
  • (記事への)署名
  • ジャーナリスト組合
  • 世論調査
  • 情報源、目撃者
  • 文体
  • ニュースの追跡調査
  • メディアの津波
  • ツイッター
  • プライバシー
  • エリック・ゼムール
  • 付録 最後の言葉
  • 謝辞
  • 訳者あとがき

書籍紹介

 この本は、ジャーナリズムという広大で複雑な分野を、100のキーワードを通じてコンパクトに、かつ鮮やかに解き明かしています。

 著者のフランソワ・デュフールさんは、フランスのジャーナリストとして知られ、ニューヨーク州裁判所でのドミニク・ストロス=カーン公判のツイートや、ランペドゥーサ島のルポで注目を集めた人物です。彼の経験と視点が、この本に深みを与えています。ジャーナリズムとは何か、その役割や課題、そして現代社会における意義を、具体的な言葉を手がかりに紐解いていくスタイルが特徴です。たとえば、「真実」「倫理」「客観性」といった言葉が、どのようにジャーナリズムの中で機能しているのか、読者に考えさせる構成になっています。

 100語という形式のおかげで、一つひとつのテーマが短くまとめられていて、気軽に手に取れる印象です。それでいて、それぞれの言葉が持つ意味や背景を丁寧に解説しているので、読み終わる頃にはジャーナリズムの本質についてしっかりとした理解が得られます。ジャーナリズムを学ぶ学生や、報道に携わる人だけでなく、ニュースを日々受け取る私たち一般の読者にとっても、メディアとの付き合い方を考えるきっかけになるでしょう。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

ジャーナリストの労働協約

 ジャーナリスト労働協約による特権がジャーナリストにはあります。

 年次有給休暇は25日ではなく27日です。12月には、1ヶ月分多く給料が上乗せされます。また、勤続年数を重ねると年数に応じた給料増が設けられています。

 デメリットとしては、解雇されたときに、労働調停委員会に訴えることはできるが、判決が下された後の控訴はできません。定年退職の年齢が65歳で、雇用主は問答無用で退職させることができることや、その時の退職金は最高で5か月分の給料となっています。

 このジャーナリスト全国労働協約は、自分が勤める報道グループにおいてよりよい協定を享受しない場合にのみ適用されます。

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