テレビで解説される天気図を、なんとなくでしか理解していません。そんな曖昧な知識をしっかりとしたものにしたいと思います。
ここでは、新しい発見があったものをいつくか紹介したいと思います。
目次
書籍情報
タイトル
空のふしぎがすべてわかる! 凄すぎる天気の図鑑
著者:荒木健太郎
雲研究者、気象庁気象研究所研究官、博士(学術)。
巻末より抜粋
1984年生まれ、茨城県出身。慶応義塾大学経済学部を経て気象庁気象大学校卒業。地方気象台で予測・観測業務に従事した後、現職に至る。専門は雲」科学・気象学。防災・減災のために、豪雨・豪雪・竜巻などによる気象災害をもたらす雲のしくみ、雲の物理学の研究に取り組んでいる。
著書に『雲を愛する技術』(光文社)、『世界でいちばん素敵な雲の教室』(三才ブックス)、『雲の中では何がおこっているのか』(ベレ出版)、『せきらんうんのいっしょう』(ジャムハウス)など多数。映画『天気の子』(新海誠監督)では気象監修を務める。
Twitter:@arakencloud
出版
KADOKAWA
はじめに
空はとても身近な存在です。ニュースでも取り上げられていますが、知られていないこともたくさんあります。
空や雲、天気について、知っておくと便利なことや、豆知識についてまとめています。
この本の内容は著者のYouTubeチャンネルで動画解説もしていますので、あわせてごらんください。
天気と上手に付き合い、空について興味をもってくださることを願っています。
積乱雲の背の高さは15km以上になることもある
積乱雲は限界まで発達すると、かなとこ雲と呼ばれるようになります。高さは、高度15km以上になるというのです。
大気の状態が不安定なときに、積乱雲は発達します。不安定な状態とは、大気の下が暖かく上が冷たい状態のことです。空気が上昇しやすくなります。不安定の度合いに応じて雲が発達できる限界も変わり、高さが変化します。
虹に出会うとってきおきの方法
虹は、太陽と反対側の空で雨が降っているときに現れます。そのため、リアルタイムの気象レーダーの雨量情報を使って雨雲が通り過ぎるタイミングをうかがい、太陽と反対側の空を見上げれば高確率で虹に出会えるのです。
気象庁のサイトで、ナウキャストを観ると雨量情報を閲覧できます。天気雨のときは、特に狙い目です。
「線状降水帯」は積乱雲が連なってできる
最近、大雨のニュースで線状降水帯という言葉を耳にします。集中豪雨をもたらす原因となる現象です。積乱雲が連なることで発生します。
積乱雲が風上側で連なり、狭い範囲に強い雨が降り続くのです。積乱雲が後ろ側で次々に新しい積乱雲が発生することから、積乱雲のバックビルディングと呼ばれています。
線状降水帯は大きな災害をもたらす危険な現象です。今は正確な予測ができていません。線状降水帯をうまく予測できるための研究が行われてる最中です。
猛烈な雨は、地球温暖化が与える影響のひとつです。長期的な変化傾向は、もっとデータをとっていく必要がありますが、コンピューターのシミュレーション結果などで原因が温暖化だという結果がでてきています。
気象庁が臨時記者会見をするときはマジでヤバい!
災害から身を守るため、とくに知っておきたいことは「気象庁が臨時記者会見をするときはマジでヤバい」です。
大規模な災害が予想されるとき、発生していてもおかしくないときは、気象庁が特別警報を発表します。異常事態を知らせるもので、命にかかわる危険な状況です。自分の住む地域が含まれていたら、本気で備えて事前に安全確保を行ってください。
災害から身を丸には日ごろから備えておく必要があります。住んでいる地域のハザードマップをチェックして、食料や水などの備蓄も管理しておきましょう。
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